「ラストコーション」来日記者会見!
今年のヴェネツィア国際映画祭でグランプリ《金獅子賞》と撮影賞《オッゼラ賞》をダブル受賞し、絶賛された李安(アン・リー)監督の「ラストコーション」が、いよいよ来年2月2日に、日本で公開になります。
これに先がけて、12月4日に、李安(アン・リー)監督、ヒロインを演じた湯唯(タン・ウエイ)、若き革命家を好演した王力宏(ワン・リーホン)が来日、都内のホテルで記者会見を行いました。
記者からの質問が集中したのは、やはり李安(アン・リー)監督。「グリーンデスティニー」「ブロークバックマウンテン」と、オスカーをはじめ、国際舞台で数々の賞に輝くクリエイターが、中国の有名作家張愛鈴(チャン・アイリン)の原作による極限の愛の映像世界に挑んだ衝撃の問題作ですから。
とても饒舌なのですが、気品あふれる穏やかな語り口なので、ゆったりと丁寧に答えてくれました。ともすれば固くなりそうな答えでも、撮影中のエピソードなどユーモアを交えてはさみ、とても中身の濃い、そして楽しいやりとりでした。
ヒロインの湯唯(タン・ウエイ)は、新人とはいえ28歳、さすがに芯のしっかりした中国女性、という印象です。よく笑い、カメラマンへのサービスや細かい所まで良く気がつき、この一作で身に付いた自信も感じました。
王力宏(ワン・リーホン)は少しヒゲをたくわえて、ちょっとワイルド。でも、持ち前の品の良さは変わりません。みんな彼も「新人」と言っていますが、香港映画「SPY_N」「拳神」、日本映画の「MOON CHILD」「真昼ノ星空」など数本の主役や重要な役どころの実績があります。
しかし、過去のこれらの作品と「ラストコーション」では全く違います。この成長ぶりは、特筆すべきものがあります。この作品で俳優としてひと皮向けたからでしょう、「新人」という表現にも何のこだわりもないようですね。
この記者会見の模様は、12月17日(月)の「アジアン!プラス」で放送します。
また、12月21日(金)からのUnique TVで、会見の一部をムービーでお届けします。
お楽しみに!
ラストコーション
2008年2月2日より、シャンテシネ、Bunkamuraル・シネマ、新宿バルト9ほか全国公開。
監督:李安(アン・リー)
出演:梁朝偉(トニー・レオン)湯唯(タン・ウエイ)王力宏(ワン・リーホン)
配給:ワイズポリシー
1940年、日本統治下の上海。傀儡政権の大臣にまで登り詰めようとする男に近づき、誘惑した末に暗殺を企てる娘。ほのかな思慕を胸に抱きつつも、娘を暗殺者へと教育していく若き革命家。激動の時代に巻き込まれながら、自らの宿命に翻弄されてく男女を描いたラブストーリーです。
梁朝偉(トニー・レオン)と中国の新人女優湯唯(タン・ウエイ)の大胆なベッドシーンでも話題を呼び、台湾はもとより、香港、ニューヨークでも大ヒットの話題の映画です。
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