« 「アジアン!プラス」11月10日からの放送予定 | トップページ | 「三国志」(原題「三国之見龍卸甲」)日本公開決定! »

2008/11/13

もうひとつの東京国際映画祭

東京国際映画祭というと、華やかなセレモニー、豪華ゲスト陣、魅力あるラインナップなどで楽しませてくれますが、平行して「TIFFCOM2008〜アジア・パシフィック・エンタテインメント・マーケット」が開催されました。
これは、世界各地の映画祭で行われている、映画を売買するマーケットです。
一般の映画ファンの皆さんはなかなか接する機会がないので、この“もうひとつの東京国際映画祭”についてお伝えする特集を、11月18日(火)に放送します。

マーケットは、当然映画業界方々の為のものなので一般の方は入れません。マスコミのプレスパスは有効なので、毎年一回はのぞきに行き、資料を集めてきたり雰囲気を味わったりしています。ここでどんな作品が買い付けられるのか、番組では何回か映画会社の買い付け担当の方をゲストにお迎えしたり、アジア映画コーディネーターの高橋紀子さんにお話をうかがってきました。
今回は、出来上がった作品、またはクランクインしていないものの製作が決まっているものを売買するマーケットではなく、「企画」段階でビジネスを展開する「Tokyo Project Gathering」=略してTPGについて、アジア映画コーディネーターの高橋紀子さんがたっぷり語って下さいます。

TPGは、「TIFFCOM2008〜アジア・パシフィック・エンタテインメント・マーケット」の中の一部門で、今年で4回めを迎えました。
ここでは、事前に映画を作りたい人、または会社から「アイデア」を募集し、TPGのスタッフが選考します。そうして入選した「アイデア」が、東京国際映画祭の会期中3日間設定されたマーケットで、企画を実現する為の共同制作者や資金などを集めるためのパートナー探しの場に参加できる権利を獲得できるのです。
今年は、特に興味深い内容だったので、番組でも特集を組むことにしました。
というのも、有名な監督やプロデューサーの企画が満載だったからです。
●「海角7号」が大ヒットしている魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の「賽徳克・巴莱(セーダッカバライ)」は、以前にもご紹介しましたが、とてつもない予算の映画
●香港の彭浩翔 (パン・ホーチョン)監督の「公車」
●「花蓮の夏」の陳正道(レスト・チェン)は、プロデュース作品「日光。回帰線」と監督作品「The Last Rainstorm」
●プロデューサー卓立(チョウ・リ)が葉如芬(イエ・ルーフェン)のプロデュースで初監督作品「ZOOM HUNTING」
●ケネス・ビー「THE PORTAL」
この他にも、日本からは鈴木清順監督が参加していたり、本当に興味深い企画がいっぱいです。
どんなラインナップかは、以下のサイトをご覧になって下さい。
http://www.tiffcom.jp/2008/

そして、特集では沢山の応募の中からどうやって選ぶのか、会期中の様子は、など、本当に面白い話ばかりなので、11月18日(火)の「アジアン!プラス」をぜひお聞き下さい。

また、「TATTOO 刺青」などの台湾の周美玲(ゼロ・チョウ)監督は「花漾」という作品で参加していたので、インタビューをしました。
おそらく、TPGでインタビューしたメディアは「アジアン!プラス」だけだと思います。
11月24日(月)の「アジアン!プラス」で放送しますので、こちらもぜひ聞いて下さい。

|

« 「アジアン!プラス」11月10日からの放送予定 | トップページ | 「三国志」(原題「三国之見龍卸甲」)日本公開決定! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「アジアン!プラス」11月10日からの放送予定 | トップページ | 「三国志」(原題「三国之見龍卸甲」)日本公開決定! »