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2010/02/01

興奮と感動!縦貫線ファイナルコンサート in 台北アリーナ

0201superbandいま、台北に来ています。目的のひとつである、縦貫線(Super Band)のファイナルコンサートに行ってきました。
縦貫線(Super Band)とは、それぞれが台湾音楽シーンの時代を担ってきて、今なお様々な活動を続けている、台湾ポップスの土台を作ったともいうべき李宗盛(ジョナサン・リー)、羅大佑(ルオ・ダーヨウ)、周華健(エミール・チョウ)に、二世代くらい下の張震嶽(チャン・チェンユエ)が加わった4人のユニットです。
昨年1月に、このメンバーで「縦貫線」というバンドを組み、1年という期間限定のコンサートを中心とした活動をすることが発表されました。
台北アリーナをスタートして世界各地52回のコンサートを開催、43億台湾元、日本円にすると約129億を稼ぎ出し、総数150万人を動員した縦貫線(Super Band)の最終公演「縦貫線世界巡回演唱會 2010終點站 in Taipei」が、1月29日と30日に行われました。

昨年3月のスタートを見ることができなかったので、この最終公演はなんとしても見なくては、と、発表されたらすぐにチケットを手配。台北にいる友人のおかげで、30日は最前列のど真ん中の席をゲットできました。けっこうなお値段なので、29日は2階席にして、2日間素晴らしい音楽世界を堪能しました。
羅大佑(ルオ・ダーヨウ)、李宗盛(ジョナサン・リー)、周華健(エミール・チョウ)に、張震嶽(チャン・チェンユエ)という名前を並べても、ご存じない方もいらっしゃるかも知れませんが、それぞれご紹介しているとたいへんなことになってしまうので、すみません、省略します。

とにかく、このメンバーが一緒にバンドを組んでコンサートを行うということが、台湾音楽史の“事件”と言っても過言ではありません。
ちなみに、「縦貫線」というバンド名は、メンバーの共通点が台湾の鉄道「縦貫線」に乗ったことくらい、というのが由来だそうです。なので、オープニングは疾走する列車、1年にわたる各地での映像が映し出され、台北駅に到着するCGも使った映像で始まり、その列車から4人が降りてくるという演出です。
会場は、暗くなった時から歓声が沸いて、4人が登場するとたいへんな騒ぎ。
私も、“この歴史的瞬間に、自分もいるのだ”と、興奮が抑えられませんでした。
4人の年齢を合わせると194才という、おやぢ達(張震嶽だけはまだ36才)のかっこよさは、キャリアと実力という内面から出るオーラだけでなく、少年のような情熱とおとなの男の色気が相まって、筆舌に尽くしがたいです。モノトーンの衣装が、また素敵!

ステージでは、「縦貫線」としてリリースしたEPの曲、それぞれのソロパートで綴られるヒット曲・名曲の数々、ツアーを続ける中で作られた新曲も披露されて、ワクワクしたりうっとりしたり。このセットリストも、全ての公演で同じものはないそうです。
楽器は、全員のギターに、羅大佑(ルオ・ダーヨウ)はピアノとキーボードに加えて、今回は太鼓をたたきながら「東風」を歌うシーンもありました。私が大好きな「愛的箴言」は、キーボードの弾き語りで。
張震嶽(チャン・チェンユエ)はドラムスですが、彼が歌う「愛的初体験」の一曲だけ李宗盛(ジョナサン・リー)が担当。この時は、特に盛り上がりましたね。
李宗盛(ジョナサン・リー)は、「領悟」「愛的代価」などはもちろん、歌詞を提供した張信哲(ジェフ・チャン)のヒット曲「愛如潮水」を語るように歌いました。
周華健(エミール・チョウ)は、張震嶽(チャン・チェンユエ)の代表曲「愛我別走」を味わい深く聞かせ、お馴染みの「朋友」「花心」の時は観客も大合唱でした。

コンサートも終盤に近づくと、感極まった李宗盛(ジョナサン・リー)が目を潤ませて周華健(エミール・チョウ)の肩に顔を埋め、エミールが「よしよし」というように頭に手をやるシーンもあり、思わずもらい泣き。李宗盛(ジョナサン・リー)はこんな重鎮でありながらすごくお茶目で、こんな涙を見せる少年のような姿を見せるので、数々の恋の戦績も納得です。途中で張震嶽(チャン・チェンユエ)が言っていましたが、前妻の朱衛茵も見に来ていたようです。(ちなみに、次の奥様は林憶蓮(サンディ・ラム)でした)
ラストナンバーは、4人で張震嶽(チャン・チェンユエ)の「再見」。
そして、中華圏ではお約束のアンコールという名の第二部ですが、「明天會更好」「真心英雄」「朋友」「S4」、エンディングは「出發了」で、大量の紙吹雪が舞い、4人は再び列車に乗り込んで幕が下りました。
最終日はアンコールは2回あり、曲の構成も少し変わりました。エンディングは、天井からおびただしい数の紅白の風船が舞い降りてきて、「出發了」を歌い終わって列車に乗り込む演出は同じです。
観客送り出しの映像は、このツアーを支えてきたスタッフたちが次々登場するもので、全体の構成も演出も、本当に素晴らしいコンサートでした。

この感動と興奮を蘇らせてくれるコンサートDVDのリリースを、切に願っています。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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