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2010/10/05

Podcast 「冬の小鳥」ウニー・ルコント監督インタビュー

1004unie10月9日より岩波ホールにて公開される韓国映画、「冬の小鳥」のウニー・ルコント監督インタビューをアップしました。

この映画は、実際に韓国から養子としてフランスに渡ったウニー・ルコント監督の実体験から生まれた作品です。バタークリームのケーキ、おかっぱ頭にアップリケのついたセーター、1975年の生活描写は、昭和の風景にも似て懐かしさがいっぱい。
「ほとんどの部分は創作だが、9歳だったときの心のままに書いた」と監督が語る通り、ジニをとおしてスクリーンに焼き付ける感情は、嘘偽りのないもの。だからこそ映画は強烈な説得力をもって、観る者を深く感動させるのです。

1004fuyunokotori脚本を読んだイ・チャンドン(『オアシス』(02)、『シークレット・サンシャイン』(08)監督)は、"シンプルだが沢山の要素が詰まっている"と評し、本作のプロデュースを買って出ました。そして、2006年にフランスと韓国で結ばれた<映画共同製作協定>の第1号作品として完成。フランスへ渡り、韓国語をすべて失っていた監督ですが、映画を共通言語とし、韓国とフランスのチームワークを得て言語も国籍も超えた映画本来が持つ力が溢れる作品を生み出しました。
『冬の小鳥』は、映画誌カイエ・デュ・シネマで、ポン・ジュノ(『母なる証明』(09)監督)が2000年代最高の映画の1本に選出。2009年カンヌ国際映画祭に特別招待され、2009年東京国際映画祭ではアジアの風部門最優秀アジア映画賞を、2010年ソウル国際女性映画祭では第1回アジア女性映画祭ネットワーク賞を受賞しました。ウニー・ルコント監督は、今後が期待される監督のひとりです。

このインタビューは、8月に監督が来日した時に行いました。
ウニー・ルコント監督は、インテリジェンスにあふれ、落ち着いたシックな女性でした。論理的かと思いきや、感覚的な部分もあったり、とても魅力ある方です。
雑誌との2社合同でしたが、この雑誌のインタビュアーの方はフランス映画に造詣が深い方で、とても有意義な取材になりました。
「アジアンパラダイス」では珍しいフランス語でのインタビューですが、ぜひお聞き下さい。

インタビューは、こちらからどうぞ!

ストーリー
1975年。新調してもらったよそ行きの洋服を着て、9歳のジニ(キム・セロン)は大好きな父(ソル・ギョング)に連れられソウル郊外にやってくる。高い鉄格子の門の中では、庭で幼い子供たちが遊んでいる。ジニは父親と離され子供たちがいる部屋に通されるが、状況が分からず思わず外に飛び出してしまう。目に入ってきたのは、門のむこうに去る父の背中。そこは、孤児が集まるカトリックの児童養護施設だった。
自分は孤児ではないと主張するジニは、父に連絡を取るよう院長に頼む。出された食事にも手をつけず、反発を繰り返すジニ。ついには脱走を試みるが、門の外へ足を踏み出しても途方にくれてしまうのだった・・・。

監督:ウニー・ルコント
製作:イ・チャンドン
出演:キム・セロン ソル・ギョング
10月9日より、岩波ホールにて公開
配給:クレストインターナショナル
公式サイト:http://www.fuyunokotori.com/

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