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2010/11/12

「ブッダ・マウンテン」Q&Aと記者会見

1111buddha1東京国際映画祭のコンペティションで一番最後に参加が決まった「ブッダ・マウンテン」は、芸術貢献賞と范冰冰が主演女優賞を獲得しました。
10月24日の上映後にQ&A、そして26日に記者会見が行われ、プロデューサーの方勵(ファン・リー)、李玉(リー・ユー)監督、主演の張艾嘉(シルビア・チャン)と陳柏霖(チェン・ボーリン)が出席しました。

Q&Aでの挨拶でおかしかったのは、李玉(リー・ユー)監督が明かしたエピソード。
「今回、残念ながら、もうふたりの俳優、范冰冰(ファン・ビンビン)と肥龍(太っちょ)が来られませんでした。范冰冰(ファン・ビンビン)は韓国で撮影中、肥龍(太っちょ)はパスポートが無いと出国出来ないことを知らず来られなかったのです。」
ということで場内大爆笑でした。

1111buddha2撮影中一番苦労したことについては、張艾嘉(シルビア・チャン)が「実は、まずこの仕事を受けるかどうかを悩みました。この役を演じきれるのか、この人物になりきれるか、自信が持てませんでした。特に最後の選択に関しては、監督たちと話し合いを重ねました。私自身母親なので、このような話はとても心が痛みます。」と、ひとつひとつの仕事に真摯に取り組むシルビアらしい発言。
陳柏霖(チェン・ボーリン)は、「今回の役は、自分とは正反対なので、最初役に入っていきにくかったです。僕は彼より話好きだし、恋人に対する態度も、彼のように気持ちを溜め込むタイプではありません。あと、台湾訛りを消して、成都の若者が喋るような発音にすることも難しかったです。そればかりにとらわれてしまうと、演技に集中出来なくなってしまいますから。」と、初めての役柄はかなりたいへんだったようです。

1111buddha3記者会見の方では、張艾嘉(シルビア・チャン)と陳柏霖(チェン・ボーリン)にお互いの役者として印象を、という質問があり、『「藍色夏恋」の頃から注目していて、好きなタイプの俳優、地震の監督した「20 30 40 の恋」でゲスト出演してもらって以来久々だがとても成長した。』と語るシルビアの、『これだけ褒めたのだからよろしくね』というひと言で、『 初めてお会いしたのは8〜9年前ですが、その頃より8歳も9歳も、いや16歳くらい若返ってお綺麗です。ご一緒できてとても楽しかったし、多くを学ぶことができました。』と返していました。

1111buddha4そして、なんと言っても最後の張艾嘉(シルビア・チャン)のコメントが秀逸でした。
『私も陳柏霖(チェン・ボーリン)さんも台湾から参加して、大陸の李玉(リー・ユー)監督の作品に、重要な役で出させていただきました。そして、范冰冰(ファン・ビンビン)さんや大陸のスタッフの皆さんと一緒に楽しくお仕事ができて、本当に楽しい経験となりました。心の美しさは何処へ行っても変わらないものです。映画にかける純粋さ、その美しさには国境はありません。この映画に、そしてこの映画祭に参加できたこと、大変光栄に思います。』
これに、参加したマスコミから大きな拍手が起こり、気持ちの良い会見の締めとなりました。

ご紹介した「ブッダ・マウンテン」Q&Aと記者会見は、後日Podcastで配信します。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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