大阪アジアン映画祭レポート「ドリームホーム」Q&A
上映後のQ&Aの時には、同じくこの映画祭で上映されグランプリを獲得した「恋人のディスクール」の曾國祥(デレク・ツァン)と尹志文(ジミー・ワン)両監督も、「ドリームホーム」の脚本を担当したということで一緒に登壇しました。曾國祥(デレク・ツァン)は、脚本だけでなく、出演もしています。
まず彭浩翔(パン・ホーチョン)監督は
「今日は皆さんに見ていただけてうれしく思います。イタリアでは3名倒れてしまいました。空席が目立つのですが、逃げたのかな。」と言い、続いて曾國祥(デレク・ツァン)が「と尹志文(ジミー・ワン)両監督が挨拶しました。
デレク:「私は首を指されて死ぬ役で出ていたデレクです。もともと脚本を書いていた時は、ベッドシーンがある方でしたが、自分が脚本を書いているのをいいことに役を交代しました。」
ジミー:「初めてパン監督の下でスプラッタームービーを手がけられて、うれしく思っています。」
この後のQ&Aは、細部にわたって語る監督の話を、通訳さんが見事な表現で伝え、さすが大阪!という感じでした。
Q:この映画で取り上げられている社会情勢と、監督の意図したことについて教えて下さい。
A:いま香港の不動産価格が高騰して、香港人はもう家を買えなくなっているという状況です。手段を選ばない主人公も、リーマンショックによって皮肉にも彼女のとった方法の結末を風刺しているのです。
Q:とても良い脚本なので、何もスプラッタームービーなしなくても良かったのでは?(場内爆笑)
A:そこまでする必要はないと、私も思います。でも、私がスプラッターが好きなので、趣味で作りました。(笑い)
脚本についても、香港人が価格が上がってもやはり家を買いたい、ジミーの知り合いに、本当に事件が起きたフラットを、それでも良いと買った人がいます。
この後、「次に見るときは、この映画のどこを一番見て欲しいですか。」という質問があり、この答えが抱腹絶倒でした。このQ&Aの全ては、公開時期に合わせてPodcastの配信しますので、どうぞお楽しみに!
「ドリームホーム」
5月28日よりシアターN渋谷ほか全国順次ロードショー。
[出演]
ジョシー・ホー (『エグザイル/絆』、『DEAD OR ALIVE FINAL』)
イーソン・チャン (『エンター・ザ・フェニックス 』)
デレク・ツァン、ローレンス・チョウ、ジュノ・マック、ミシェル・イェ、他
[スタッフ]
原案、プロデュース、監督:パン・ホーチョン
脚本:パン・ホーチョン/デレク・ツァン/ジミー・ワン
プロデューサー:コンロイ・チャン/ジョシー・ホー/スービー・リャン
制作:Making Film
配給・宣伝:ユナイテッド エンタテインメント
2010年/香港/96分/カラー/HD
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大阪アジアン映画祭レポートはこちらにも
「The Servant 春香秘伝(仮題)」Q&A
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2011/03/the-servant-qa-.html
大阪アジアン映画祭2011
http://china.alc.co.jp/culture/ouendan/2011/03/2011_1.html
グランプリは『恋人のディスクール』!
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イム・サンス監督記者会見
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2011/03/2011-c7f7.html
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