映画「LOVE」撮影現場 in 阮經天(イーサン・ルアン)
この撮影現場は、大安森林公園に近い新生南路添いにあり、私たち取材陣は店の前の路上でキャストが出てくるのを待っていました。こういった撮影現場では、なかなか予定通りにはいかないものですが、初のマスコミ公開ということもあって、大幅に遅れることはなく阮經天(イーサン・ルアン)と陳意涵(アイビー・チェン)が登場しました。
早速二人が劇中でどんな関係かという質問がありましたが、阮經天(イーサン・ルアン)は「僕と彭于晏(エディ・ポン)と趙又廷(マーク・チャオ)がどんな関係かってこと?僕はとても純情な役だよ。」と矛先をかわしていました。
後でプロデューサーの黄志明(ジミー・ホアン)は「愛には様々な形や選択がある。どの組み合わせがベストかというのは、皆さんに美しい想像空間をプレゼントしたい。映画館を出る時にそれが解ります。そして、観客の皆さんそれぞれが心の中で思う誰と誰がベストカップルなのかということは、どれも正しいでしょう。それが愛です。」と解説しました。
イーサンたちが撮影に戻った後、颯爽と高級自転車に乗って現れた鈕承澤(ニウ・ チェンザー)監督。自身で演出したのではないかと思われるほど絶妙のタイミングで取材陣の前に登場、格好良かったです!
監督の口から明言されたのは、イーサンは伝統的な台湾家庭の息子であるということ、そして、それぞれの濃密な感情の中で重要なひとつの要素は“ユーモア”であるということです。
「愛を追い求めるとき、我々は傷つきつらい思いをする。イーサンはこの家の息子で楽観的な性格だが、色々な愛の試練に直面する。その過程で多くの厳しくたいへんな困難を経て、さらに大きな愛にたどり着く。それがこの作品で我々が皆さんに伝えたいひとつの重要なポイントです。」と語りました。そして、具体的なことは言わず、全ては映画館で見て感じて欲しいということを強調しました。
この撮影場所、実は普通の民家で、撮影の為に借りて日本風の畳を敷いたり、台湾の果物のカレンダーを掛けたり、油や煙のしみこんだ壁などを作り食堂に見立てたということです。美術チーフは「これは台湾の飲食文化の典型。賑やかで家族的な感じにした。」とのことで、内装や小物に至るまで細かく再現したそうです。
この映画は、大陸との合作ですが、初の現場取材をこの食堂にしたのは、台湾の伝統文化の色合いを強く出したいという監督の意向もあるようです。
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