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2011/11/25

言承旭(ジェリー・イェン)と鄭元暢(ジョセフ・チェン)共演の新作映画「花漾」発表!

1125huayang1「TATTOO 刺青」「彷徨う花たち / Drifting Flowers(原題:漂浪青春)」などの台湾の周美玲(ゼロ・チョウ)監督の新作、「花漾」の製作発表会見が11月24日に台北のWホテルで行われました。
メインキャストは、言承旭(ジェリー・イェン)、鄭元暢(ジョセフ・チェン)、陳妍希(ミシェル・チェン)、陳意涵(アイビー・チェン)という豪華顔合わせ。とりわけメディアの前に登場するのは久々の言承旭(ジェリー・イェン)と映画初出演の鄭元暢(ジョセフ・チェン)が初めて共演するということで、地元台湾のほかに香港、日本、大陸などから大勢の取材陣が集まりました。

1125huayang2会場には、言承旭(ジェリー・イェン)と鄭元暢(ジョセフ・チェン)のファンからのスタンド花がずらりと並び、その数に集まったメディアや関係者からは驚きのため息。
会見ではこの作品に出資した企業のトップたち、監督の挨拶に続き、メインキャストの登場です。鄭元暢(ジョセフ・チェン)、陳妍希(ミシェル・チェン)、陳意涵(アイビー・チェン)、そして最後に言承旭(ジェリー・イェン)でしたが、ジェリーはちょっと顔色が良くなくて元気がありません。あとで解ったのですが、数日前から胃炎で体調が悪く、点滴を続けていた上、睡眠時間も少ないということでした。

「花漾」は最近の台湾映画では珍しい時代劇で、言承旭(ジェリー・イェン)は義賊の海賊に扮し、アクションもかなりあるそうです。一方の鄭元暢(ジョセフ・チェン)は音楽家を演じ、劇中で月琴、二胡、橫笛など4〜5種類の楽器を演奏することになっています。
2年前の「聽說」に続き今回も姉妹役の陳妍希(ミシェル・チェン)と陳意涵(アイビー・チェン)は、歌姫を演じます。クランクインに先立ち、4人は様々に訓練に入っているということでした。

1125huayang3周美玲(ゼロ・チョウ)監督は、言承旭(ジェリー・イェン)は役に没頭するタイプなので、武術の訓練で打たれたり転んだりで古傷が痛み出すなどかなりたいへんな状況の中、一時は降板も考えたようですが、監督の熱意や他の俳優たちの努力を見て、頑張って続けることを決意した、と言っていました。
ジェリーは「もし80%やり遂げることができるなら、50%はあり得ない。それに、あれほどの情熱と理想を持った監督に会えたのだから、僕も粉骨砕身、がんばらなくては。」と決意のほどを語りました。
さらに監督は「ジェリーは潜在的な爆発力を持っている人、それをふさわしいところで引き出してあげると、その力は驚くほどのものになります。劇中のアクションは彼の最も見せ場となるシーンです。」と続けます。

1125huayang4鄭元暢(ジョセフ・チェン)は、劇中で4〜5種類の楽器を演奏しますが、月琴はすでに一人で演奏できるほどになったようですが、橫笛ではちょっと苦労しているそうです。「酸欠になるほど吹いて、それでもうまく吹けなくて情けないやら恥ずかしいやら、イライラしてくるけど、撮影が始まるまでになんとか橫笛と仲良くならなきゃ。」と苦心談を披露。監督は、「ジョセフはスクリーンデビューにあたり、自分への要求が高いので、なかなか練習の成果に満足できない、彼の努力と集中力は他の俳優にも良い影響を与えています。」と言っています。ジョセフは、初めての映画進出でも重要な役どころだから興行成績にかかわると冗談を言われ「いいよ、いいよ、全部僕がかぶるから。」と笑っていました。

1125huayang5歌姫の姉妹を演じる陳妍希(ミシェル・チェン)と陳意涵(アイビー・チェン)は、身のこなしなどの訓練に苦労しています。
ミシェルは、「この時代の人になりきるために、筋肉の動かし方から訓練しなければなりません。これまてのどの演技よりも難度が高いです。」と言っていました。


1125huayang6天真爛漫なアイビーには、監督は特に訓練に集中するように注意しているそうです。ロウソクを見つめて気が散らないようにするとか、家で写経をするようにと言われたとか。簡単だと思ったアイビーですが、「音楽を聴きながら書いていたら、字が全てゆがんでしまうなんて、思いもよらなかった。」ということでした。


1125huayang7監督は、「ミシェルの役は見かけはたおやかだけど、実はとても強い女性、アイビーは活発で正義感の強い女性です。4人とも様々な訓練に真剣に取り組み、とてもつらいと思いますが、みんな真面目です。」と言うと、ジョセフが「僕たちの訓練は辛いけどそれがまた喜びでもあります。これまでの自分の殻を破り、新しい自分を作ることができるのですから。」と前向きな姿勢を示していました。

この「花漾」は、2008年の東京国際映画祭と平行して開催され「TIFFCOM2008〜アジア・パシフィック・エンタテインメント・マーケット」の「Tokyo Project Gathering」=略してTPGに入選したものです。
映画を作りたい人、または会社から事前に「アイデア」を募集し、TPGのスタッフが選考。そうして入選した「アイデア」が、東京国際映画祭の会期中3日間設定されたマーケットで、企画を実現する為の共同制作者や資金などを集めるためのパートナー探しの場に参加できる権利を獲得できるのです。
実はこの時、私は周美玲(ゼロ・チョウ)監督にインタビューします。TPGでインタビューしたのはおそらく私だけでしょうから、実際にこの作品が制作されることになり、とても感慨深いですね。「花漾」は、年明けにクランクイン、2012年に公開予定だそうです。

1125huayang8会見の最後に行われた合同インタビューでは、ジェリーもすっかりテンションが上がり、とても良く喋っていました。自分ばかり質問が集中するので、他のキャストに話題を振ったりする気遣いもしていました。
この合同インタビューは、12月20日前後に「スペースアルク」の“華流スターの中国語”でお聞きいただけます。お楽しみに!

※参考 2008年のTPGについての記事
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2008/11/post-d29e.html

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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