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2011/12/05

「賽德克、巴萊 電影交響詩音樂會」記者会見

1204sedequ1今年台湾で最大の話題映画「賽德克、巴萊(セデック・バレ)」のサントラCDは、発売と同時にチャートの1位となり、すでに10週になりますがいまだトップ10内にいます。魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の音楽センスの素晴らしいことは、前作「海角七号 君想う国境の南」で証明済みですが、今回の作品も先日の金馬奨でオリジナル音楽賞を受賞しました。
この「賽德克、巴萊」の音楽を高雄市交響楽団とオリジナルの歌手が演奏、歌唱するコンサートが来年3月から5月にかけて高雄、台北、台中で開催されることになり、先日その記者発表が行われました。

高雄市は映画産業に熱心な所で、多くの映画が高雄で撮影されており、高雄市交響楽団も映画と音楽のコラボレーションコンサートを何度も公演しています。
そして、高雄市交響楽団の指揮者である楊智欽(ヤン・ジーシン)は、魏徳聖監督が数年前に自費で製作した「賽德克、巴萊」の5分のプロモーション映像を見たときにすでにこの企画をして、監督と何度も話し合いを重ね、映画が完成、上映されたいま、開催が決まったということです。

1204sedequ2指揮者の楊智欽は、映画音楽を担当したシンガポールの何國杰(リッキー・ホー)とコンサートの構成や流れを入念に相談しているそうです。リッキーは『5時間近いこの映画の音楽をどのようにコンサートで聞かせるか、またオリジナルのテイストをいかに生かすか、本当にたいへんな仕事です。でも、同時にとても楽しいチャレンジです』と語っていました。

1204sedequ3このコンサートの製作チームは、魏徳聖監督、プロデューサーの黄志明(ジミー・ホアン)、音楽の何國杰のほかに、歌手として林慶台(リン・チンタイ)、曾秋勝(ツァン・チュウション)、拉卡‧巫茂(阿飛)、羅美玲(ルォ・メイリン)、阿穆伊‧穌路が参加します。
今回の会見には、黄志明と魏徳聖監督が前日に「海角七号 君想う国境の南」で一躍人気者になった茂拍(モーボー)が急逝したため、そして体調不良のための曾秋勝が欠席でした。

1204sedequ4林慶台は、主役の莫那魯道(モナ・ルド)の壮年時代を迫力の存在感で演じた人ですが、実は本職が牧師さん。会見で喋るときは、外見に似合わずあまり大きくない声でとても穏やかに話します。ところが、生で歌ってくれたときはあのがっしりした体躯を生かして声量たっぷり、素晴らしい歌声で鳥肌が立ちました。


1204sedequ5さらに、合同インタビューのときは、記者のリクエストに応えて羅美玲もその美声を披露してくれました。

「賽德克、巴萊 電影交響詩音樂會」のスケジュールは、以下の通り。チケットは12月24日から発売になります。
2012年3月10、11日夜7時 高雄市立美術館面湖草坡
2012年4月6、7日夜7時30分 台北國際會議中心
2012年5月4、5日夜7時30分 台中圓滿戶外劇場更多

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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