台湾映画「父の子守歌」蔭山征彦インタビュー in 台北
大阪アジアン映画祭でワールドプレミアとして上映された「父の子守歌」が、いよいよ台湾で6月22日に公開スタートになります。
親族が東日本大震災を体験したという張世儫(チャン・シーハオ)監督が、これをきっかけに8つの実話から構成した映画で、3月11日に日本でワールドプレミアが行なわれたという経緯があります。
これに主演しているのが、日本人俳優の蔭山征彦さん。日本人俳優として台湾映画で主役を張るのは、「海角七号 君想う国境の南」の田中千絵さんに続き二人目、男優としては初という快挙です。
彼が演じる日台ハーフの研修医が、震災で被災した宮城県に住む姉と連絡が取れなくなるという設定で、これをを中心に、家庭内暴力など現代台湾の庶民の悲喜劇を描いた映画です。
蔭山征彦さんは、鄭文堂(チェン・ウェンタン)監督の台湾映画「時の流れの中で」に出演して、2004年の東京国際映画祭に監督と桂綸鎂(グイ・ルンメイ)と共に参加。そして、台湾映画史の記録を塗り替えた2007年の大ヒット作「海角七号 君想う国境の南」で声だけですが重要な役を、そして戴立忍(ダイ・リーレン)監督の「不能没有你(あなたなしでは生きていけない)」では音楽を担当しました。
また、今年はじめに日本でも公開になった周渝民(ヴィック・チョウ)の「一万年愛してる」、台湾映画史上最大の制作費で作られた「賽德克、巴萊(セデックバレ)」にも出演しています。
今回は、台湾での公開を前にプロモーション活動中の蔭山征彦さんにインタビュー、アジアンパラダイスとしては「海角七号/君想う、国境の南」の日本公開時以来ですから約3年ぶりになります。この日はテレビやラジオの収録の後、配給会社の会議室でお話を伺いました。
日本人として、東日本大震災直後にこの題材と向き合い演技をする複雑な心情、初主役のプレッシャーなど「父の子守歌」をメインに、「賽德克、巴萊(セデックバレ)」での過酷な撮影エピソード、さらにはご本人曰く“コメディにはオファーされない”と言いながら、「一万年愛してる」に出演した時の日本ロケについても語って下さいました。
このインタビューは、6月11日(月)から前編、18日(月)から後編をPodcast配信します。
ぜひお聞き下さい。
「父の子守歌(原題:手機裡的眼淚)」
台北の病院に勤める日本人研修医のマサヒロ。東日本大震災発生後、故郷の姉と連絡がつかない。同僚のリリーは通勤中に出会った少女と親しくなるが、彼女の顔に内出血のあとを見つけ……。
人々の日常に避けがたく影を落とす震災と、生と死。(大阪アジアン映画祭の作品紹介より)
監督:張世儫(チャン・シーハオ)
プロデューサー:范健祐(ファン・ジェンヨウ)
出演:蔭山征彥 朱芷瑩(チュウ・チーイン)黃健瑋(ホアン・ジェンウェイ)西田惠里奈 陳文彬(チェン・ウェンビン)
※関連記事
大阪アジアン映画祭レポート「父の子守歌」
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2012/03/post-e2c8.html
蔭山征彦インタビュー in 浜松町(2009/12/18)
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2009/12/in-8efb.html
台湾で活躍する俳優蔭山征彦インタビュー(2009/08/30)
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2009/08/post-cd5a.html
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
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