台北電影節の伊勢谷友介監督記者会見
開幕2日目に行われた記者会見には、龜石太夏匡プロデューサーと共に登壇、俳優として是枝裕和監督の作品に出演した頃の話から監督業を始めた経緯、映画「セイジ〜陸の魚」について質疑応答が展開されました。
「セイジ〜陸の魚」にカメオ出演する予定はなかったのか、という質問には「考えてはいたのですが、そうこうするうちに撮影が終わってしまいました。」と記者たちを笑わせるひと幕も。
また、俳優と監督という立場について、「俳優は、料理に例えるとニンジンだったり大根だったり…大根役者という言葉もありますが…素材のひとつ。監督はそれらをアレンジして作り上げるシェフですね。」という発言の時、“大根役者云々”の部分は台湾人の通訳さんは訳しませんでした。
実は、中国語で「大根役者」という言葉がなく、訳す時は「演技が下手な役者」という直訳になってしまい、これでは誤解を招くかも知れないので、あえて訳さなかったそうです。通訳さんの機転、素晴らしいです!
さらに、“人類が地球に生き残るためのプロジェクト”として自ら起業した会社「リバースプロジェクト」にも言及し、その理念や活動について語ってくれました。
長年のパートナー龜石プロデューサーと意見が違ったりしたことはないのか、という質問には「喧嘩したことないよなぁ、お互いに得意なところが違うので補い合っているから。僕たちふたりともまだ奥さんがいないんですけど、原因はそういうところかも。今日は土曜日だから、素敵な女性との出会いを期待して…皆さんぜひ誘って下さい。」と言って、場内大爆笑でした。
最後に司会者が締めようとした際、龜石プロデューサーが「もうひと言言わせて下さい」と、昨年の東日本大震災の折の多大な義援金ほか支援をしてくれた台湾に対して、心からのお礼を伝えました。
この会見の模様は7月16日から2週にわたり、前後編でPodcast配信予定です。どうぞお楽しみに!
※“大根役者云々”の訳について、訳せなかったのではなく、あえて訳さなかったということがわかり、訂正しました。(7月5日)
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