東京国際映画祭「パンのココロ」高炳權(ガオ・ピンチュアン)インタビューとQ&A
高炳權監督は、台湾大学演劇科を卒業後、台北芸術大学の大学院で映画を学び、2006年にテレビ映画「拳擊手套布娃娃」と「愛的麵包魂」を発表、数々の受賞を果たした後、2007年は短編「靜夜星空」を制作しました。
そして2011年には五月天(メイデイ)のコンサートライブと3つのオムニバスストーリーで構成された映画「五月天追夢3DNA」の、コンサートライブ部分の演出を担当しています。
そして2012年、陳妍希と陳漢典(チェン・ハンディエン)、倪安東(ニー・アントン)で「パンのココロ」を映画化しました。
今回の高炳權監督インタビューは5媒体合同でしたが、時間はたっぷりいただいたのでテレビ映画から映画化への経緯、主演3人のキャスティングのポイント、撮影中のエピソード、台湾映画界の現状に対する考えほか色々伺うことができました。
何故映画製作を目指したのかという質問には「勉強が嫌いだったから…」と答えていましたが、台湾でトップの台湾大学出身ですから、何をおっしゃいますか、という感じですよね。しかもそれをさわやかな笑顔でサラリと言ってしまう監督、カッコイイです。
メディアの取材が可能だった上映後のQ&A(25日)では、第一回目の上映で見て感動したので、また見に来たという観客もいたり、周りで聞こえてくる声からも、満足度はかなり高かったようです。
このQ&Aで面白かったやりとりは、映画のキーとなる「菠蘿麵包」について。私たち日本人にとってはどう見ても「メロンパン」なのですが、香港や台湾では「パイナップルパン」と呼んでいるのです。監督は台湾の4大人気のパンは菠蘿麵包(パイナップルパン)、肉鬆麵包(肉のでんぶパン)、奶酥麵包(クリームパン)、蔥花麵包(ねぎパン)だという解説がありましたが、菠蘿麵包のビジュアルは、やはりパイナップルよりもメロンだという私たち日本人の認識は変わらなかったようです。
終映後も映画館の外で監督を囲む観客が絶えず、ついに整列してサインや記念写真撮影が行われました。
監督は一人一人ににこやかに対応してサインや撮影に応え、台湾メディアには「日本の記者や観客は本当に真面目で、作品の細部や深いところまでつっこんだ質問だった。観客から“感動した”と言ってもらえて、自分も感動した」と答えていたそうです。
この高炳權監督インタビューとQ&Aは、後日Podcast配信しますので、どうぞお楽しみに!
東京国際映画祭の作品紹介
http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=87
※この映画が台湾で公開された時に行われたプロモーションイベントレポートです。
倪安東(ニー・アントン)&陳漢典(チェン・ハンディエン)サイン会
http://china.alc.co.jp/culture/ouendan/2012/02/post_80.html
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