台湾版ラジー賞「金蝦奨」ノミネート発表
台湾のニュースサイト「ETtoday新聞雲」が主催する第二回「金蝦奨」のノミネートが発表されました。これはアカデミー賞に対するラジー賞のようなもので、最低台湾映画を選ぶ企画です。
「蝦」は、本来甲殻類の「えび」を意味する言葉ですが、「役に立たない」という意味もあるそうで、具体的には書きませんが、この字が使われているスラングもあります。要するに、"なんだかなぁ"な映画ということでしょう。
これにノミネートされたのが、「犀利人妻最終回─幸福男‧不難」「寶島大爆走」「飲食男女:好遠又好近」「藍色矢車菊」「樂之路」「腳趾上的星光」。選んだのはちゃんとした5人の映画評論家で、10月29日から11月20日までネットユーザーの投票によりグランプリが決まります。
ノミニーの中の「犀利人妻最終回─幸福男‧不難」は、ご存じのように、社会現象まで起こした大ヒットドラマの完結編として制作され、今年の夏休みに興行収入一億元超えを達成しています。
審査員によると、話の筋道が全く通っておらず、脚本の問題が大きいと評しています。ドラマでの主人公の個性が失われ、ストーリーに一貫性が全くないということです。
この作品で女優賞にノミネートされた隋棠(ソニア・スイ)は、これを聞いて『ありがとうございます。さらに努力します。』とコメントしたそうです。
「寶島大爆走」に到っては「脚本がめちゃくちゃ、監督もめちゃくちゃ、俳優の演技もまたひどい」と惨憺たる評価。
「飲食男女:好遠又好近」も脚本に問題あり、藍正龍(ラン・ジェンロン)の母親役を演じた歸亞蕾の演技について「見ている方もわからないが、演じている本人もわかっていないのではないか」という厳しさです。
李心潔(リー・シンジエ)と林宥嘉(ジェームズ・リン)が声優を担当したアニメーション「腳趾上的星光」は、ストーリーが平坦でアニメーションの技術にも問題が多い」としています。
また、「藍色矢車菊」は張震(チャン・チェン)、方中信(アレックス・フォン)、范文芳(ファン・ウォン)という良いキャスティングにも関わらず、ほとんど宣伝されなくて劇場はガラガラ。脚本も編集も悪くて、いったい何を言いたいのか全くわからない映画で、何故これに政府の補助金がおりたかのか不思議だ、ということです。
主なノミネート一覧
★作品賞
「藍色矢車菊」
「寶島大爆走」
「飲食男女:好遠又好近」
「犀利人妻最終回:幸福男不難」
「樂之路」
「腳趾上的星光」
★男優賞
宥勝(ヨウシェン)「犀利人妻最終回─幸福男‧不難
張震(チャン・チェン)「藍色矢車菊」
呉建豪(ヴァネス・ウー)「樂之路」
藍正龍(ラン・ジェンロン)「電哪吒」
郭品超(ディラン・クォ)「西門町」
陳漢典(チェン・ハンディエン)「寶島雙雄」
劉畊宏(ウィル・リウ)「貧民英雄」
★女優賞
隋棠(ソニア・スイ)「犀利人妻最終回─幸福男‧不難」
安心亞(アン・シンヤ)「西門町」
歸亞蕾(クェイ・ヤーレイ)「飲食男女:好遠又好近」
陳怡蓉(タミー・チェン)「寶島大爆走」
苑新雨(レニー・ユエン)「寶島大爆走」
大元(ダーユエン)「犀利人妻最終回─幸福男‧不難」「女孩壞壞」
周采詩(トレイシー・チョウ)「球來就打」
★監督賞
王珮華、王仁里「犀利人妻最終回─幸福男‧不難」
羅安得「寶島大爆走」
陳銘章「藍色矢車菊」
李劭尹「樂之路」
張訓瑋「寶島雙雄」
※今回は、こういう内容なので、各作品や俳優のの画像を使用するのは控えます。ご了承下さい。
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