東京国際映画祭 『So Young』 趙薇(ヴィッキー・チャオ)監督Q&A
女優から監督デビューして成功した 徐静蕾(シュー・ジンレイ)に続き、同じ中国の四大女優の趙薇(ヴィッキー・チャオ)が初メガホンを取った『So Young(原題:致我們終將逝去的青春)』を持って東京国際映画祭に参加しました。
大陸では大ヒットした本作は、1990年代の甘く切ない青春群像を描いた人気ネット小説を映画化したもので、關錦鵬(スタンリー・クワン)がプロデューサーをつとめています。
監督という立場ながら、アジア圏からは今回唯一の有名スターの来日とあって、会場の大きなスクリーンも満席。中国人観客も多く、女性ファンから熱い声援があったのも印象的でした。
監督業に興味を示した趙薇は2006年から北京電影学院の研究課程で撮影技術を学び、この冊業制作が本作というわけです。
「未完成の段階で見ていただいたにもかかわらず、99点をいただきました。もちろんその99点は日本や中国の大監督たちの作品と比べて99点ということではなく、学生の卒業作品としての99点です。それでもこんな高得点をつけていただいたことに感謝しています」と語りました。
監督と女優業については、「どちらもすごくエネルギーのいる仕事ですが、役者はやはり精神力や素養の点で、監督より高いものを必要とされる部分があると思っています。スタッフが撮影のために時間をかけて準備しても、演技が要求に応えられなければその労力を無駄にしてしまうことになるので、女優はプレッシャーが大きい。精神的に強くなければなりません。一方監督は豊富な知識や人生や生活に対してこまやかな観察力も必要です。そして判断力が重要。また審美眼が必須で、それが作品の芸術性を決定すると思っています」と語っていました。
主人公が監督本人をかなり投影しているのではないかという質問には、「全く違います」と否定。キャスティングについても「私はもう大学生を演じられないから」と笑いながら、この年齢の主人公たちを演じられるほとんどすべての役者に会い、ぜひ参加したいと集まってくれた人を含めオーディションで決定したということでした。
そして「メインの4人の女性のうち、なんと3人が歌手。もう1人は、全く演技の経験がなく、演技っていったい学ぶ必要があるのだろうかと思ったくらい」と苦笑。
そういえば、司会者が「ママにもなったんですよね?」と振ると、「私は仕事とプライベートをはっきり分けています」とキッパリ。恐縮する司会者を見て日本語で「可愛いねぇ」と笑顔でフォローしていました。
昨年の映画「愛」で共演した趙又廷(マーク・チャオ)もメインキャストですが、彼について触れられなかったのはちょっと残念でした。
次回作は、今回プロデューサーとしてサポートした關錦鵬の『放浪記』に女優として出演、監督作はできるだけ早く二作目を撮りたいと言っていました。
このQ&Aの模様は、後日Podcast配信予定です。
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