チームKANO、甲子園で高校野球決勝戦を観戦!
紺色の「KANO」Tシャツを着たチーム一行は一塁側の三重ベンチの上に陣取り、同行した"台湾の甲子園"を目指す玉山杯優勝校の選手、台湾メディアの記者、日本メディアと一緒に観戦しました。
二回に2点を先制した三重に対し、その裏にすぐさま1点返した大阪桐蔭が3回に同点に追いつき…というシーソーゲーム。両校のピッチャーも素晴らしく、ファインプレーあり、相手のミスをうまく攻撃に繋げるなど接戦が展開され、7回に逆転した大阪桐蔭がいくつのもピンチを切り抜けて守り切るという見どころの多い試合内容でした。
閉会式後に三塁側の大阪桐蔭が歓喜の胴上げが行われる一方、一塁側では土を袋に詰める三重の選手達、どちらにも心が揺さぶられて見ていて涙が出てきました。KANOの選手達も自分たちが演じた役と重ね合わせてこの光景を見ていることは、彼らの背中に表れていました。
観客の皆さんが全て退場した後、甲子園球場と朝日新聞社のご好意でこの席で異例の囲み取材が行われました。以下、それぞれの観戦の感想です。
魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデューサー
今回みんなで甲子園に来たことはとても意味のあることです。素晴らしい試合を見せてもらいましたが、それは参加している選手と同じように、観客が真剣に試合を見て一生懸命応援する、一緒に戦っている感、それが素晴らしい試合になったのだと思います。台湾もそうなって、将来日本と台湾の優勝校が試合をできることになるよう願っています。
馬志翔(マー・ジーシアン)監督
昨日インタビューで決勝戦に期待するものを聞かれて「決してあきらめない精神」と答えました。そうしたら本当に一球たりともあきらめないプレーになり、感動しました。そして試合が終わって勝者が敗者に、また敗者が勝者に拍手を贈るその一体感、これにたいへん心を打たれました。できれば台湾でもこのようになったらいいなと思います。
永瀬正敏:近藤兵太郎監督役
まず、全員でないのは残念ですが、チームKANOのみんなと一緒に決勝戦を見ることができたのが感激です。地区予選を含めると多くの涙を飲んだチームがあり、勝負ですから勝者と敗者があるのは当たり前ですが、「光と影」ではなく「光と光」なんだと痛感しました。そして、準優勝校の退場の時に優勝校よりも拍手が多く、それは「いい試合を見せてくれてありがとう」というものでしたが、それが『KANO』という映画につながるものがあります。ただ惜しいのは、今ここで映画をやっていないことですね。ここでやってほしいです。
曹佑寧(ツァオ・ヨウニン):吳明捷(ウー・ミンジエ)役(ピッチャー)
高校野球の聖地である甲子園で決勝戦を見ることが出来て感動しました。子供の頃から憧れていましたから。そして、映像で見ていた負けたチームが土を持ち帰る所を実際に見て、とても感慨深かったです。
陳勁宏(チェン・ジンホン):蘇正生(スー・ジョンション)役(センター)
映画の中で僕は外野手で、甲子園での試合を想像の中で演じなければなりませんでしたが、今日は"本物"を見ることができて感動しました。
張弘邑(チャン・ホンイー):平野保郎(羅保農/ルオ・パオノン)役(レフト)
今日この満員の球場で試合を見て、自分が演じた映画の1931年のあの時もきっとこうだったのだろうなぁと、感動しました。
飯田のえる:川原信男 役(セカンド)
甲子園は、ここに来るまでがたいへんです。まずチームでレギュラーになるのもたいへんだし、予選を勝ち抜いたら、負けたチームの分もがんばらなければという思いがあると思います。そういう両校の決勝戦を見ることが出来てうれしかったし、とても良い試合だと思いました。
山室光太朗:福島又男 役(ライト)
ピッチャーがどんな思いで投げているか、バッターがどんな気持ちで塁に出たかが伝わってくる試合でした。絶対に点をとってやるぞ、いや、入れさせないぞ、という気迫の投手戦だったり打撃戦だったので、こういう試合を見られるのは本当にうれしかったです。最後の三重のすごい追い上げの時、チャンスにしてやるぞ、というガッツが伝わってきて、映画と重なり色々思い出して興奮しました。
大倉裕真:小里初雄 役(ファースト)
今は大学生になりましたが、高校の時は甲子園目指している高校だったので、さっき大阪桐蔭の監督がおっしゃっていたように、人一倍練習しなくていいけない、並大抵の努力ではないということを実感しています。そんな両者の戦いを応援する人達が一丸となっているのに感動しました。いい試合でした。
陳永欣(チェン・ヨンシン):劉蒼麟(リュウ・ツァンリン)役(控え投手)
甲子園の決勝戦を見に来られて、素晴らしい試合に感動しました。映画と同じように満員のお客さんの雰囲気を味わえたことは本当にうれしいです。最後まであきらめない精神を、台湾のみんなも見習い、いつか日台の優勝校が戦えればいいなと思います。
鄭秉宏(チェン・ビンホン):大江光夫 役 (先輩キャッチャー)
僕も野球をやっている高校生ですが、試合が終わって観客が三重の選手達に「ありがとう!」と言っているのを聞いて、台湾ではそういう光景をあまり見ないので、すごい感動を覚えました。そういうことが選手達の励みになり力になるので、今回見に来たことで色々なことを学びました。
なお、馬志翔(マー・ジーシアン)監督は朝日新聞の取材を受けながら観戦し、その観戦記が翌日8月26日の朝日新聞朝刊とデジタル版に掲載されています。
ぜひご覧下さい。
『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』2015年1月24日より新宿バルト9ほか全国公開
日本公式サイト:http://kano1931.com
KANO日本語版オフィシャルFacebook:https://www.facebook.com/Kano.japan
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
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