アジアンパラダイス

写真展では写真集に収めきれなかった作品を中心に、チーム「KANO」の連敗続きの時代、夢に手が届く頃、そして映画完成まで苦楽を共にしたスタッフたちの写真という3つのエリアに分かれて展示されています。作品の並べ方も永瀬正敏のにくい演出がたっぷりで、自宅で制作したという撮影に使用したバットやグローブを使ったオブジェも飾られています。
そして、この中から特別にセレクトした20点をチャリティ販売することになり、売り上げは台湾の子ども達をサポートする各基金に寄贈されるそうです。

永瀬正敏は、徳聖（ウェイ・ダーシェン）プロデューサー、馬志翔（マー・ジーシアン）監督ほかキャスト全員にそれぞれの写真のミニパネルと写真集をプレゼント、一人一人に手渡されました。
そして、全員からお返しに近藤兵太郎監督の「不要只想著贏，更要想著不能輸（勝ちたいと思うな、負けられないと思え）」という信念の言葉が添えられたペンを、曹佑寧（ツァオ・ヨウニン）が代表として永瀬正敏に贈りました。

セレモニーの後は写真集購入者へのサイン会が行われ、長蛇の列。あまりの人の多さに予定していた時間よりも早く開始して、終了も大幅に延長されました。屋外だったため、9月半ばとは言え30度を越える台北の暑さに、額に冷却ジェルシートを貼って鍾硯誠（ジョン・ヤンチェン）が可愛かったです。この鍾硯誠、映画ではショートの上松耕一役を演じていますが、レセプションパーティではギターの弾き語りで劇中で選手たちが歌う「小鳥さん」ほか数曲を披露するミニライブで楽しませてくれました。
また、大江先輩役の鄭秉宏（チェン・ビンホン）は役柄と同じ明るくて楽しい青年で、子役の二人喬喬（チャオ・チャオ）と許亞琦（シュー・ヤーチー）の遊び相手になっている姿が微笑ましかったです。

この永瀨正敏攝影展 『This Moment』は台北（華山1914文創園區）と高雄（12家文創空間）で10月26日まで行われていますので、この期間に台湾に行く予定のある方は、ぜひお立ち寄り下さい。入場は無料です。
永瀨正敏攝影集『This Moment』～ 永瀨正敏的KANO映像は、台湾の各書店で販売されています。定価は599元。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。