« 『KANO』第24回映画祭TAMA CINEMA FORUMでクロージング上映、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデューサーと馬志翔(マー・ジーシアン)監督がトークショー! | トップページ | 呉宇森(ジョン・ウー)監督の新作『太平輪:亂世浮生』台北でプレミア! »

2014/12/02

『KANO〜1931海の向こうの甲子園』魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデューサー、馬志翔(マー・ジーシアン)監督来日記者会見!

1201kano11月24日から公開の台湾映画『KANO〜1931海の向こうの甲子園』の魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデューサーと馬志翔(マー・ジーシアン)監督が来日し、12月1日に都内で記者会見を行いました。
今回は、第24回映画祭TAMA CINEMA FORUMクロージング上映に伴うトークショーや各メディアの取材の為に来日したおふたりよる、11月30日から3日間にわたるプロモーションの一環です。

1201kano2会見では、まず司会者から魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデューサーが語る制作の経緯や劇場用長編初監督を引き受けた馬志翔(マー・ジーシアン)監督の思いなどの基本的な質問から始まりました。そして記者からは先日の金馬奨の結果についての質問がありましたが、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデューサーは「嘉義農林は準優勝でしたが、甲子園の5万5千の観衆を感激させました。一位が本当に素晴らしいのか?ということはこの映画からもわかります。我々も受賞より我々のスピリッツを如何に観客に伝えるのかが大事だと思っています」と答えました。

1201kano3実はこの映画は大坂アジアン映画祭、台北電影節、そして金馬奨と、3つの観客賞に輝いています。これに触れて各地の観客の反応についての質問には、世界各国をプロモーションで回り、先日アメリカから帰ったばかりの馬志翔(マー・ジーシアン)監督が答えました。
「自分で言うのはおこがましいのですが、どこでも『素晴らしい』と言っていただきました。特に大坂ではもの凄い反響(スタンディングオベーション)で、台湾よりも熱烈だったのではないかと思うほどでした。そしてアメリカでも現地の方だけでなく、日本から来ている方もいました。本当に映画というのは国境がない、世界の共通言語だと思いました」

1201kano4そして、この映画に全島大会の実況アナウンサー役で出演している文化放送の斉藤一美アナウンサーから、先日21Uワールドカップで優勝した台湾チームの主力選手として大活躍した曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)についてどのように感じたのか、という質問がありました。
馬志翔(マー・ジーシアン)監督は「まず、すみません、日本を破って台湾が優勝しました。彼は小学校からずうっとナショナルチームで活躍する野球選手で、この映画の為に一年休学しなくてはなりませんでした。それに対してお父さんが反対したのですが、彼自身がこれも勉強だから、と言って説得しました。撮影と野球の試合を両立させ、しかも今回の21Uワールドカップでこの活躍ですから、"KANOの精神"が見事に生きていたと思いました」

1201kano5また、曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)は今後は俳優、野球選手どちらに進むのを薦めるのかと聞かれると、「その事について話したことがあります。私は専門分野と自分の好きなこと、両方がんばればいいじゃないか、と言いました。好きなことをするために仕事にも精を出すというように、どちらかを選ぶのではなく、両方手に入れられるように努力したらいいと思う」と、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデューサー。

1201kano6最後は、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデューサーに『海角七号 君想う国境の南』『セデック・バレ』『KANO〜1931海の向こうの甲子園』という日本との関係を描いた三本の映画に託したものは何なのかという質問でした。「台湾の近代史に大きく関わっているのは中国と日本です。台湾人には、自分たちが何者なのかということがあまり見えていないと思う。それをどこから明らかにしていくかというと、過去、です。日本統治下にあった時にどうだったか、そして中国と。この二本の糸からたぐり寄せて台湾の真実、台湾の存在感、それを確認していく作業です。私はそこに使命感を感じています」

1201kano7一時間を越える長い会見でしたが、この他にも良い質問ばかりで、それに対するお二人の真摯な答え、とても有意義な記者会見でした。
この会見の模様は、12月8日からPodcastで配信します。どうぞお楽しみに!

『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』2015年1月24日より新宿バルト9ほか全国公開
日本公式サイト:http://kano1931.com

KANO日本語版オフィシャルFacebook:https://www.facebook.com/Kano.japan

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

※『KANO』に関するこれまでの記事

『KANO』第24回映画祭TAMA CINEMA FORUMでクロージング上映、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデューサーと馬志翔(マー・ジーシアン)監督がトークショー!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/11/kano24tama-cine.html

第五十一回金馬獎レポート、受賞式&プレスセンター編
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/11/post-d78b.html

第五十一回金馬獎レッドカーペットレポート
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/11/post-ebae.html

第51回金馬奨前夜祭で『KANO』が国際批評家連盟賞と観客賞をW受賞!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/11/51kanow-a657.html

『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』10月25日(土)より前売り券発売!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/10/kano19311025-b3.html

『KANO~1931海の向こうの甲子園~』松山イベント、近藤兵太郎監督の足跡をたどる最終日
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/10/kano1931-b3c1.html

『KANO~1931海の向こうの甲子園~』近藤兵太郎監督の生まれ故郷松山でモニュメント除幕式!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/10/kano1931-db46.html

『KANO~1931海の向こうの甲子園~』近藤兵太郎監督の生まれ故郷松山イベント開幕!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/10/kano1931-55ec.html

第五十一回金馬獎ノミネート発表!『KANO』の永瀬正敏が主演男優賞候補に!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/10/kano-98cf.html

10月5日に永瀬正敏とキャストが松山へ、『KANO』近藤兵太郎監督の生まれ故郷“愛媛県松山市”に凱旋!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/09/105kano-5016.html

永瀬正敏写真展『This Moment』Masatoshi Nagase’s Photographic Works for KANO』台湾で開幕!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/09/this-momentmasa.html

チームKANO、甲子園で高校野球決勝戦を観戦!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/08/kano-1688.html

チームKANO、甲子園歴史館に準優勝楯とボールを展示!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/08/kano-9f70.html

『KANO』アンコール公開記者会見開催!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/08/kano-aaf9.html

『KANO』2015年1月24日に『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』の邦題で日本公開決定!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/07/kano2015124kano.html

9月のアンコール公開にあわせて永瀬正敏撮り下ろし『KANO』写真集が台湾で出版決定!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/07/9kano-c418.html

『KANO』台湾で9月25日からアンコール公開決定!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/06/kano925-d4e5.html

『KANO』三億台湾ドル突破!映画館がない島「蘭嶼」でも上映
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/04/kano-5a85.html

羅美玲(ルオ・メイリン)中国語バージョン「KANO」主題歌『勇者的浪漫』リリース
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/03/kano-38d6.html

『KANO』台湾で1億5千万(台湾ドル)突破!大阪アジアン映画祭でも大反響
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/03/kano15-716b.html

『KANO』大阪アジアン映画祭でスタンディングオベーション!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/03/kano-869b.html

チーム『KANO』、甲子園に進軍!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/03/kano-b9af.html

『KANO』上映4日で興行収入6500万台湾ドル!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/03/kano46500-6018.html

『KANO』台北の記者会見に永瀬正敏、坂井真紀が出席!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/02/kano-93ba.html

『KANO』台湾嘉義プレミアで感動の拍手鳴り止まず!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/02/kano-277d.html

『KANO』漫画本、台北国際ブックフェアで秒殺ソールドアウト!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/02/kano-fe80.html

大沢たかお 台湾の烏山頭ダムで『KANO』記者会見
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/01/kano-c9c5.html

『KANO』主題歌「勇者的浪漫~風になって~」お披露目バックステージエピソード
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/01/kano-ff6f.html

『KANO』主題歌『勇者的浪漫~風になって~』大晦日の年越しLiveで10万人に初披露! 中孝介、Rake、范逸臣(ファン・イーチェン)、Suming舒米恩(スミン)、羅美玲(ルオ・メイリン)のコラボレーション
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2014/01/kanolive10-rake.html

『KANO』大晦日に主題歌発表!Rake、中孝介、范逸臣(ファン・イーチェン)、Suming舒米恩(スミン)、羅美玲(ルオ・メイリン)が歌います
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2013/12/kanorakesuming-.html

『KANO』が、第9回大阪アジアン映画祭オープニング作品に決定!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2013/12/kano-4062.html

「KANO」2014年2月27日に台湾で公開決定!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2013/09/kano2014227-1c1.html

「KANO」クランクイン・ムービー/日本語字幕版公開!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2013/06/kano-2fa9.html

『KANO』クランクアップ記者会見
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2013/04/kano-eac7.html

「KANO」永瀬正敏インタビューとロケレポート、A-Bloom vol.18(FLIX5月号増刊)に掲載!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2013/04/kanoa-bloomvol1.html

台湾映画「KANO」撮影風景を初めてメディアに公開!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2013/01/kano-39f3.html

台湾映画『KANO』に永瀬正敏、大沢たかお二大スターが出演!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2013/01/kano-19a8.html

魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデュース映画「KANO」クランクイン!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2012/11/kano-80fd.html

|

« 『KANO』第24回映画祭TAMA CINEMA FORUMでクロージング上映、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデューサーと馬志翔(マー・ジーシアン)監督がトークショー! | トップページ | 呉宇森(ジョン・ウー)監督の新作『太平輪:亂世浮生』台北でプレミア! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 『KANO』第24回映画祭TAMA CINEMA FORUMでクロージング上映、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデューサーと馬志翔(マー・ジーシアン)監督がトークショー! | トップページ | 呉宇森(ジョン・ウー)監督の新作『太平輪:亂世浮生』台北でプレミア! »