大阪アジアン映画祭、オーサカ Asia スター★アワードで張孝全(チャン・シャオチュアン)受賞式&トークショー
大阪アジアン映画祭に新設された「オーサカ Asia スター★アワード」は、日本を含むアジア映画界に多大な貢献をし、今後のさらなる活躍も期待されるスター性ある映画人に贈られる賞で、第一回は台湾の俳優張孝全(チャン・シャオチュアン)が選ばれました。
開催二日目の7日の夜、シネ・リーブル梅田で受賞式とトークショーが行われ、上倉庸敬実行委員長よりクリスタルの楯が贈られました。
受賞した張孝全は、「今回の大阪アジアン映画祭は、僕にとって特別なものになりました。心から感謝します。初めての大阪がこの様な賞をいただける機会になったことをとても嬉しく思います。ありがとうございました」と感慨深げに挨拶しました。
フォトセッションの後に一度退場し、トークショーの準備が整い再登場した時は、カーディガンを脱いで白いシャツ姿に。「暑いから」と言っていましたが、そう、彼は暑がりで、色々なイベントの時も他の人よりいつも汗をかいています。(^o^)
司会者から前日のアジアン スター フェスティバルとオープニングセレモニーの後のことを聞かれ、この日の日中はフリータイムということで、大阪の街を歩いたとか。あいにくの雨でしたが、古い建物を見たりたこ焼きやステーキを食べ、レトロなカフェにも行ったそうです。
受賞式の前に、「GF*BF」「失魂」「真夜中の五分前」「念念」のトレイラーが流れたのですが、トークショーでは順にこれらの映画について語ってくれました。
「GF*BF」では、脚本を読んで鳳小岳(リディアン・ヴォーン)が演じた心仁をやりたかったそうですが、監督から忠良をオファーされた経緯と役作りについて。「失魂」で親子を演じた王羽(ジミー・ウォング)のこと、間もなく台湾と香港で公開になる「念念」の簡単な紹介などをに続き、香港映画「迷城」はまだあまり話せないらしく、香港の現状を描いたものということだけ教えてくれました。
そして、ファンからの質問タイムも設けられました。台湾のおすすめのポイントは東部、花蓮ということで、懐かしい映画「花蓮の夏」を思い浮かべた人も多かったでしょう。食べ物は臭豆腐が大好きなので、お薦めということでした。
中でも面白かったのが、「馬志翔(マー・ジーシアン)と仲良いのに、『KANO』のオファーはなかったのですか?」という質問。「こういう映画を撮るということは、初期の頃に聞いたけど、主人公は高校生だから無理だよ、と言われました」と笑って答えていました。
また、最近メガネをかけるようになったのは視力が落ちてコンタクトレンズが嫌いだからだそうですが、「メガネをとってください」というリクエストがあり、メガネをはずすと一斉にシャッター音が響き、思いがけないフォトセッションタイムとなりました。
最後に、今後のことについて、「俳優はオファーされて初めて演技をするので、どういう役をやりたいということではなく、今をしっかり演じるということで、自然に僕の未来がやってくるのではないかと思います」と語り、「今日はこんなに長い時間皆さんと話せて、とてもうれしかったです。大阪アジアン映画祭に感謝します」と再度映画祭にお礼を言い、張孝全の誠実さが心に沁みたトークショーでした。
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