2015台北電影節開幕、鄭文堂(チェン・ウェンタン)監督の『菜鳥』がオープニング!
鄭文堂(チェン・ウェンタン)監督は、2009年の『眼淚』の後3年間宜蘭縣文化局長を勤めたため、本作は6年ぶりの新作となります。「この作品がオープニングフィルムに選ばれてとてもうれしいです。この"菜鳥精神(新人の精神)"が台湾の各界の人達の力になってくれれば、と思います」と挨拶しました。
『菜鳥』は新人の刑事が警察内の不正を目の当たりにし、正義感で立ち向かうもののさまざまな圧力や陰謀に巻き込まれていく中、愛や信頼を描いた作品で、これまでの鄭文堂作品とは異なり、ある意味とてもわかりやすい映画になっています。このことについては、「これまで人が壊れていったり、立ち直れない姿を描いてきましたが、今回はもう少しわかりやすい映画を撮ろうと思いました」と語っていました。
主演の宥勝(ヨウシェン)は正義感あふれる新人刑事を演じていますが、「舞台劇の演出方法を盛り込んだ前作『極光之愛(オーロラの愛)』とは全く違う、鄭文堂監督の世界に初めて参加することができて、とても刺激的だった」と語りました。
また、莊凱勛(キャッシュ・ジュアン)とのシーンで14回NGを出したそうですが、監督は結局一番最初のテイクを採用したとか。また、上半身裸のシーンがあるので2ヶ月筋トレに励んだというエピソードも披露しました。
若手の売れっ子女優簡嫚書(ジエン・マンシュー)は、本作の中で歐陽靖(オウヤン・チン)との女性同士のキスシーンがあったり、これまでの殻を破ったことが多かったということです。
劇中、簡嫚書は莊凱勛とお互いに別れたくないのに別れ話をするシーンがありますが、さすが鄭文堂監督、つらく切ない男女の機微を描くことでは他の追随を許さない見事な演出で泣けます。これを見事に演じきった簡嫚書と莊凱勛、新たな名シーンの誕生と言えるでしょう。
『菜鳥』は、台湾で10月13日から一般公開となります。
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