東京国際映画祭提携企画中国映画週間の『ひだりみみ』舞台挨拶
今回初監督となった『ひだりみみ(原題:左耳』は中国の人気作家のベストセラー小説を映画化したもので、今年4月に大陸で公開され5億元(日本円で10億近い!)を超えるヒットを飛ばしました。
高校生から社会人になるまでの男女5人の、青春の眩しい日々とその痛みを描いています。
この作品で監督デビューしたことについて「監督になろうとは思っていなかったのだけど、製作会社からもう脚本もできていることで声がかかったので、この青春ドラマをもっと深く広く表現したかったからチャレンジすることにした。ただ、あの頃を振り返るというだけでなく、人間性を共感して欲しかった。反逆精神のある子が、若い時の過ちに向き合い、どうやってこれからを生きていくか、ということを描きたかった。そして、国を越え言葉を越えて多くの人に共鳴して欲しいと思った。しかし、監督としては、天候に左右されても、予定通り撮影を薦めなければならなかったのがたいへんだった」と、蘇有朋が語りました。
また、ヒットの要因は俳優やスタッフなど製作チームに恵まれたので、総合実力で獲得した結果だとも言っていました。
そして、本作で高校を退学し、自由気ままに暮らしBarで歌を歌うという役を演じて金馬奨の助演女優賞にノミネートされた馬思純(マー・シージュン)について「彼女は、反抗精神の強い役作りにとても努力した。金馬奨ノミネートは本当に良かったと思う」と絶賛していましたが、監督自身も金馬奨の新人監督賞にノミネートされています。
一方の複雑な家庭環境の中で打算と真実の愛に悩む役の欧豪については、「痛みこそ青春、これを深く演じた」と褒めると、欧豪から「監督は厳しいけど、感動しやすい人です。俳優たちに説明するときに自分が感動して泣き、それを見て僕たちはもらい泣きしました。そして、よく話し合って役作りをした」ということです。
馬思純は、「なんと言ってもイケメン監督です。(笑)役に入り込むのが遅かった私に、歩き方や煙草の吸い方など細かいところまで手本を示してみせてくれました」と。
なお、『あの頃、君を追いかけた』の主題歌「那些年」を歌っている胡夏(フー・シア)が、ヒロインの従兄弟役で出演しているほか、『甘い殺意(原題:甜蜜殺機)』の連奕琦(リエン・イーチー)監督が初監督の蘇有朋をサポートしていたり、美術を『セデック・バレ』などの赤塚佳仁が担当しています。
「ひだりみみ」
監督:蘇有朋(アレック・スー)
出演:陳都靈(チェン・ドゥリン)、欧豪(オウ・ハオ)、馬思純(マー・シージュン)、楊洋(ヤン・ヤン)、胡夏(フー・シア)
2015年、中国で公開。
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