東京国際映画祭『破風』の林超賢(ダンテ・ラム)監督Q&A
東京国際映画祭2日め、香港映画『破風』の林超賢(ダンテ・ラム)監督が上映後にQ&Aを行いました。
本作は、自転車競技の世界でゆめを追う選手達の恋や友情を描いた彭于晏(エディ・ポン)主演の青春映画で、TOHOシネマズ六本木の一番大きいスクリーンでダイナミックな映像を楽しめました。
登壇するなり司会者から実は迷子になっていま到着したばかり、と暴露された林超賢監督「駅の出口は間違っていなかったのだが…」ということでしたが、なんとミッドタウンの方に行ってしまったとか。数年前にも、中国の女優さんがタクシーの運転手が間違えた為、ヒールを脱いで裸足で会見場に駆けつけたというエピソードがありました。六本木ヒルズとミッドタウン…、外国人ゲストにとっては間違えやすいのかもしれませんね。
そんなことで場を和ませてくれた林超賢監督、この映画は前作の『激戦』がヒットしたので製作が可能になったということで、彭于晏(エディ・ポン)なしでは撮る自信がないと彼を口説いたそうです。
『翻滾吧!阿信』で体操選手を演じるために肉体改造して以来、『激戦』の格闘技選手、そして今回は自転車競技の選手とすごいチャレンジを続けていますが、今回の撮影ではワンテイクで4〜5㎞走るので、走った総距離はなんと12万㎞!
映画の中のセリフにもありましたが、地球一周が約4万㎞ということですから、エディひとりで3周したことになりますね。すごい!
また、劇中の様々なエピソードは、香港のトップクラスのチームに取材して、選手はもちろんコーチとの関係などもそれを参考に盛り込んだものが多いとのことでした。
そして、チームで戦略を組んでレースに臨む自転車競技では選手に様々な役割があり、一番力のあるエースをいかに効果的に走らせるかで"アシスト"と呼ばれる選手がいます。これがタイトルになっている『破風』だそうで、役目は“風よけ”。
そういったことから、監督は最後の挨拶で「皆さんも、ぜひご自身の人生の中で“風よけ”となってくれる人、パートナーや家族、友人を大切にして幸せに暮らしてください」と素晴らしいメッセージを下さいました。
『破風』
監督:林超賢(ダンテ・ラム)
出演:彭于晏(エディ・ポン)、シウォン(SUPER JUNIOR)、竇驍(ショーン・ドゥ)、王珞丹(ワン・ルオダン)
東京国際映画祭の作品サイト:http://2015.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=159
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
| 固定リンク
コメント