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2016/08/12

2016台北金馬影展オープニングは鍾孟宏(チョン・モンホン)監督の『一路順風』!

0812tff111月4日から開幕する2016台北金馬影展のオープニング作品と、クロージング作品が発表になりました。
オープニングは鍾孟宏(チョン・モンホン)監督の『一路順風』、クロージングは趙德胤(チャオ・ダーイン)監督の『再見瓦城』です。
鍾孟宏は、オープニング作に選ばれたことを「ブルペン投手が先発を言い渡されたような感じだ。今年一番のうれしい出来事」と、謙遜気味に言っていました。

0812tff2『一路順風』は、鍾孟宏監督にとって2013年の『失魂』以来の新作で、なんと主演は香港の許冠文(マイケル・ホイ)!
『失魂』では王羽(ジミー・ウォング)を起用した鍾孟宏監督、許冠文を香港から来たタクシーの運転手に設定、麻薬を運ぶ客(納豆)を乗せて南下するうちに黒社会の親分の葬儀に出くわし、運命共同体となった二人がとんでもない事件に巻き込まれていく…という内容だそうです。
『停車』(2008年)も二重停車が起こすとてもおもしろい巻き込まれストーリーでしたが、今回は麻薬やマフィアがらみですし、鍾孟宏監督独特のブラックユーモアや抜群のセンスの映像に期待が膨らみます。

0812tff3クロージングの『再見瓦城』は、ドキュメンタリーやインディペンデントの鬼才趙德胤監督の劇映画ですが、7年前に金馬電影學院に参加した時に侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督から励まされて本作の脚本を書き始めたそうです。
ミャンマーからタイに渡った不法労働者の男女を描いた物語で、2014年の金馬創投會議で2部門を獲得、カンヌやベルリンでも同様の投資マーケットで評価され、ベネチア映画祭のコンペにノミネートされました。
主演は、柯震東(クー・チェンドン)と趙德胤作品ではお馴染みの監督のミューズ吳可熙(ウー・カーシー)です。

2016台北金馬影展は11月4日から24日まで開催です。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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