金馬獎アウト・オブ・コンペの観客賞は『我不是潘金蓮』、国際批評家賞に『八月』、『再見瓦城』は伯爵年度優秀賞!
『一路順風』で主演男優賞にノミネートされている許冠文(マイケル・ホイ)は、1978年に『Mr.Boo!インベーダー作戦(原題:賣身契)』が作品賞を受賞しましたが、監督賞は逃しており「(個人賞は)38年ぶりだけど、審査員は同情しなくていい、実力で選んでくれ」と笑わせました。
そして、今回最年少のライバルノミネート者柯震東(クー・チェンドン)には「38年待てよ」と言ったそうです。
その柯震東は、現在の心境を聞かれ「平常心です。願うのは映画がヒットすることです」と、淡々と答えていましたが、『再見瓦城』が伯爵年度優秀賞を獲得したことはとてもうれしそうでした。
伯爵年度優秀賞の受賞理由は、シンプルな流れでストーリーの完成度の高さとリアルな描写ということでした。
前評判の高い『七月與安生』で、馬思純(マー・スーシュン)と共に主演女優賞にノミネートされている周冬雨(チョウ・ドンユー)は、「もし馬思純が授賞したら、次の年は私にチャンスをちょうだい」と笑っていました。
また、主題歌を担当した竇靖童(リア・ドゥ)は、「この機会をくれた監督に感謝しています。周冬雨と馬思純が私にインスピレーションを与えてくれました」と語っていました。
『一念無明』でうつ病の息子との確執と愛を見事に演じた曾志偉(エリック・ツァン)は、『一路順風』の納豆が最大のライバルだと笑って言っていましたが、納豆のノミネートについて「金馬奨はぜひ新人を応援して欲しい」と香港映画界の重鎮としての言葉が印象的でした。
そして、息子の曾國祥(デレク・ツァン)が『七月與安生』で監督賞にノミネートされていることについて聞かれ、「私よりも、息子が賞を獲って欲しい」と答えていました。
助演男優賞で金馬奨に初ノミネートされた林柏宏(リン・ボーホン)は、ノミネートされたことが青天の霹靂だったそうですが、対象作の『六弄咖啡館』で競演した董子健(ドン・ズージエン)からお祝いのメッセージをもらい、とても嬉しかったそうです。「彼がいなければ、僕がノミネートされることはなかった」と語っていました。
現在は大陸でドラマを撮っており、アクションが多い為運動量が半端ではなく、かなり痩せたと言っていました。
金馬奨の本選は、今日26日の夜、台北の國父記念館で行われます。
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第53回金馬獎審査員記者会見!
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第五十三回金馬獎ノミネート発表!台湾の「一路順風」が8部門で最多!
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