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2016/12/31

2016年の台湾映画を振り返る

1231tw12016年の台湾映画は大きなトピックがなく、残念ながら沈滞した年でした。
旧正月にお馴染みのコメディ映画が3本公開されましたが、邱瓈寬(チウ・リークァン)監督で豬哥亮(ジュー・ガーリャン)主演のコメディ『大尾鱸鰻2』が1.7億台湾元(約6億1400万円)で年度一位の興行収入をあげ、台湾で唯一客を呼べる俳優の面目躍如といったところです。
ほかの2本はベテランの胡瓜(フーグア)と白冰冰(パイ・ビンビン)主演で吳震亞(ウー・チェンヤ)監督の『人生按個讚』と馮凱(フォン・カイ)監督が任容萱(キミ・レン)と王柏傑(ワン・ボージエ)の若手2人を投入した『神廚」でしたが、結果は出せませんでした。

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2016/12/30

2016年の香港映画を振り返る

1230hk12016年の香港映画界は、大きなニュースが2つありました。
ひとつは、陸劍青(サニー・ルク)と梁樂民(リョン・ロクマン)監督のヒット作の続編『寒戰II』が6700万香港ドル(約10億円)近い興行成績を上げ、5年ぶりに歴代香港映画の首位を奪回したことです。2011年に台湾映画『那些年,我們一起追的女孩(邦題:あの頃、君を追いかけた)』がトップになり、なかなかこの記録を打ち破る作品が出て来ませんでしたが、香港映画らしい警察アクションでの首位奪回はファンも大喜びでした。

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2016/12/29

2016年の中国映画を振り返る

1025mermaid2016年の中国映画は、市場規模はアメリカに次ぐ世界2位は変わらず、政府の後押しもあって国産映画が7割増という状況。中でも周星馳(チャウ・シンチー)監督の『美人魚』の驚異的ヒットが一番のニュースでした。33億9000万元(約573億円)という興行収入は史上最高の記録です。
人気の鄧超(ダン・チャオ)と新人女優林允(リン・ユン)を中心に繰り広げるハチャメチャコメディ&ラブストーリーに社会問題へのメッセージもこめられた大エンターテインメント。タコを演じる羅志祥(ショウ・ルオ)も大活躍で、日本では『人魚姫』という邦題で、1月7日から公開になります。

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2016/12/27

『葉問3』が『イップ・マン 継承』の邦題で4月22日から新宿武蔵野館他全国順次公開!

1227yipman1大ヒット公開中『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、2月24日公開『トリプルX:再起動』と大活躍中の甄子丹(ドニー・イェン)が、ブルース・リーの雄一の師と知られる詠春拳の達人・葉問(イップ・マン)を演じる第3弾”『葉問3』が『イップ・マン 継承』の邦題で、4月22日から新宿武蔵野館他全国順次公開されます。

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2016/12/26

Podcast 田中千絵インタビュー in 台北

1218chie1ミュージカル「海角七号」や平田オリザの「台北ノート」など舞台出演が続く田中千絵のインタビュー音声をPodcast配信しました。
1月21日から「未体験ゾーンの映画たち 2017」で公開される日台合作ホラー『屍憶』についての話も聞いています。

記事はこちら


インタビュー音声はこちら。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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2016/12/25

張書豪(チャン・シューハオ)インタビュー in 台北2016冬

1225shuhao12月25日から渋谷ユーロスペースほか順次公開の台湾映画『百日告別』に出演している張書豪(チャン・シューハオ)に、台北でインタビューしました。
取材は11月半ばに彼の所属事務所である藍色工作室で行いましたが、事務所の社長である易智言(イー・ツーユエン)監督の「台湾映画の新しい潮流を感じよう」用のムービーコメントもあったので機材が沢山のためキャリー+トートバッグで訪ねたら、「えっ!空港からそのまま来たの?」とビックリされました。

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2016/12/23

日本と台湾をつなぐ一青妙原作の映画『ママ、ごはんまだ?』2月11日公開!

1223mama1台湾の名家の長男である台湾人の父と、中能登にルーツを持つ日本人女性の母との間に生まれた一青妙は、歯科医であり舞台を中心に活動する女優ですが、最近は家族や台湾をテー マにした本を続々と出版するエッセイストでもあります。
その著書の中の『私の箱子(シャンズ)』『ママ、ごはんまだ?』を原作にした映画『ママ、ごはんまだ?』が、2月11日より角川シネマ新宿他で公開になります。

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2016/12/21

台湾映画の新しい潮流を感じよう2017スペシャル!〜『百日告別』特別試写会&トークショー〜林書宇(トム・リン)監督来日!

1221bairi1ご好評をいただいた台湾文化センターとアジアンパラダイスの共催で実施する「台湾映画の新しい潮流を感じよう!」上映会&トークショー、この度2月25日より公開される『百日告別』を特別にご覧いただくイベントが決まりました。
この作品は『九月に振る風』『星空』の林書宇(トム・リン)監督が最愛の奥様を亡くし、その喪失と再生の体験をもとに作られた映画です。主演は林嘉欣(カリーナ・ラム)とMaydayの石頭(ストーン)こと石錦航(シー・チンハン)。
2015年に台湾で公開され、感動の渦を巻き起こしました
今回は、林書宇監督が来日して上映後のトークショーを行います。

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2016/12/19

台湾映画『百日告別』ユーロスペースでの初日が2月25日に決定!予告編映像も解禁!

1219bairiすでにお伝えしていますように、台湾映画『百日告別』が日本で2017年2月にユーロスペース他にて公開されますが、初日が2月25日に決定しました。
また、予告編映像も解禁です。
本作は、『九月に降る風』『星空』の林書宇(トム・リン)監督が最愛の妻を亡くし自身の喪失と再生の経験をもとに作られた感動作です。

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Podcast 東京国際映画祭、中国映画『ミスター・ノー・プロブレム』Q&A

1219wenti1東京国際映画祭で上映された中国映画『ミスター・ノー・プロブレム(原題:不成問題的問題)』の梅芳(メイ・フォン)監督、王梓桐 (ワン・ズートン)プロデューサーの侯光明(ホウ・グアンミン)のQ&A音声をPodcast配信しました。
本作は東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞、加えて台湾の金馬奨でも脚色賞と范偉(ファン・ウェイ)が主演男優賞に輝きました。

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2016/12/18

舞台進出の田中千絵インタビュー in 台北!

1218chie1来年5月に高雄で上演されるミュージカル「海角七号」に出演する田中千絵に、台北でインタビューしました。
このミュージカル「海角七号」は、すでにお伝えしたように映画を見て感動した国際的な演出家宮本亜門が舞台化を熱望し、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデュースにより実現されることになったビッグ・プロジェクトです。
キャストはほぼ映画のオリジナルメンバーで、ヒロインの友子はこれが当たり役の田中千絵が見事射止めました。

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2016/12/15

魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の映画『52Hz, I love you』に台北市長がゲスト出演!

121552hz11月26日から台湾で公開になる魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の映画『52Hz, I love you』に、柯文哲(ハー・ウェンジャ)台北市長がゲスト出演していることが明らかになりました。
この事を発表したのは15日に行われた「《52Hz, I Love You》2017臺北市聯合婚禮報名記者會(合同結婚式エントリー記者会見)」です。

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2016/12/13

第53回金馬獎頒獎典禮〜林柏宏(リン・ボーホン)助演男優賞受賞編

1213bohong1既報のように第53回金馬獎は中国映画の圧勝という結果でしたが、その中で健闘した林柏宏(リン・ボーホン)の助演男優賞受賞についてあらためてお伝えしたいと思います。
今年の台湾映画は残念ながら飛び抜けた秀作が少なく、技術面の賞ではなく作品として結果を出したのはドキュメンタリー作品賞の『日曜日式散步者』のみでした。
林柏宏が評価の対象となった『六弄咖啡館』は、彼の助演男優賞だけがノミネートされていました。

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2016/12/12

魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の『52Hz, I love you』正式預告編発表会!

121252hz1台湾で話題の旧正月映画『52Hz, I love you』の正式預告編発表会が10日に台北で行われ、北米上映ツアーを終えた魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督はじめメインキャストの小玉(シャオユー)、荘鵑瑛(ジョン・ジェンイン)、スミン、陳美恵(チェン・メイホイ)が出席しました。
予告編のお披露目に続き4人が劇中で使われる「開門關門」を歌い、ファン達は大喜びでした。

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Podcast 東京国際映画祭、中国映画『八月』張大磊(チャン・ダーレイ)監督&プロデューサーQ&A

1212bayue1東京国際映画祭で上映された中国映画『八月』の張大磊(チャン・ダーレイ)監督とプロデューサーQ&A音声をPodcast配信しました。
この取材は10月31日のものですので、公式サイトに掲載されている11月2日のレポートとは内容が異なります。

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2016/12/11

第53回金馬獎頒獎典禮〜プレスセンター受賞者編

1211jinma1第53回金馬獎の結果はすでにお伝えしたように、作品賞をはじめ個人賞の主なものは中国映画が獲得しました。
授賞式直後、台湾メディアは嘆きと怒りの報道をし、台湾映画ファンはがっかりしたのですが、それだけ中国映画のノミネート作品が優れていたということです。
しかし、その中で新世代の若手俳優林柏宏(リン・ボーホン)が助演男優賞を獲得したことは、台湾映画界の未来にとってたいへん意義深いと思います。
では、受賞後にトロフィーを持ってプレスセンターに来た主な受賞者の様子やスピーチをお届けします。

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2016/12/10

第53回金馬獎頒獎典禮〜レッドカーペット編

1210jinma1第53回金馬獎の授賞式は、11月26日に台北の国父記念館で行われました。昨年は雨で出席者もメディアもたいへんだった為、今年はレッドカーペットも撮影席もすべて屋根付きで安心して取材に臨めました。
今年もウォーキングの前にレッドカーペットの司会者のフォトコールです。初の抜擢となった辰亦儒(ケルビン)が満面の笑みを浮かべて楊千霈(ヤン・チエンペイ)とポージング。受賞式司会者の陶子(タオズ)はウォーキングなしというのは珍しい現象でした。

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2016/12/08

台湾映画『再見瓦城』柯震東(クー・チェンドン)インタビュー in 台北!&プレミア

1208ke1台湾で明日12月9日から公開の映画『再見瓦城』に主演している柯震東(クー・チェンドン)に、台北でインタビューしました。
先日趙德胤(チャオ・ダーイン)のインタビュー記事でお伝えしたように、金馬奨の直前で一般公開のプロモーション中だったため監督とキャストは本当に忙しく、今回金馬奨の入賞パーティ記者会見の前に柯震東の取材時間をいただくことができました。

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2016/12/07

魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の新作『52Hz, I love you』で林慶台(リン・チンタイ)がラブソングを!

120752hz11月26日公開の魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の新作『52Hz, I love you』には、若い4人の男女のほかにもう一組のカップルとして『セデック・バレ』の莫那魯道(モナ・ルーダオ)を演じた林慶台(リン・チンタイ)とベテランシンガー趙詠華(シンディ・チャオ)がキャスティングされています。
若いカップルだけでなく、中年のラブストーリーも描かれている音楽映画です。

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2016/12/06

『再見瓦城』の趙德胤(チャオ・ダーイン)監督インタビュー

1206deying1東京フィルメックスで『マンダレーへの道』というタイトルで上映された『再見瓦城』(台湾、ミャンマー、フランス、ドイツ)は、12月9日から台湾で一般公開となります。
柯震東(クー・チェンドン)の復帰作ということでも話題になった本作は、台湾の金馬影展のクロージング作品として上映されましたが、前売り発売と同時に売り切れるという人気でした。
この監督である趙德胤(チャオ・ダーイン)に、台北でインタビューしました。

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2016/12/04

台湾映画の新しい潮流を感じよう!〜上映会&トークショーは第8回『藍色夏恋』アンコールで締めくくり!

1028lanse1台湾文化センターとの共催で3月から定期的に実施してきました「台湾映画の新しい潮流を感じよう!〜上映会&トークショー」は、12月3日の『藍色夏恋』アンコール上映が締めくくりとなりました。
おかげさまで毎回定員オーバーというご応募をいただき、台湾映画への関心の高さを実感したいへんうれしく思います。
2016年最終回は、4月に上映した『藍色夏恋』が予約開始3時間で満席となりご覧になれなかった皆さまからの熱いご要望により、アンコール上映とさせていただきました。
前回ご覧いただけなかった方を優先させていただきましたが、それでも会場の席数の関係でご希望にそえなかった皆さまにはたいへん申し訳なく思います。

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2016/12/02

香港映画『迷城』が『ワイルド・シティ』の邦題で「未体験ゾーンの映画たち 2017」で公開!

1202wild1古天樂(ルイス・クー)余文樂(ショーン・ユー)張孝全(チャン・シャオチュアン)によるノンストップ・アクション『迷城』が、『ワイルド・シティ』の邦題で1月24日及び3月4日より「未体験ゾーンの映画たち 2017」で公開されることになりました。
本作は台湾の張孝全(チャン・シャオチュアン)が初めて香港アクション映画に出演したことでも話題になり、今年の『沖天火』でも引き続き林嶺東(リンゴ・ラム)監督に起用されています。

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2016/12/01

日台合作ホラー『屍憶』1月21日から「未体験ゾーンの映画たち 2017」で公開!

1201shiyi1昨年夏、『リング』『呪怨』でお馴染みのプロデューサー一瀨隆重が台湾との合作で製作したホラー映画『屍憶』が、1月21日からの「未体験ゾーンの映画たち 2017」に出品公開されることになりました。
本作は、台湾の伝統的な風習「冥婚」をモチーフにした作品で、台湾の吳慷仁(ウー・カンレン)と謝欣穎(シェ・シンイン)、そして田中千絵が競演、夏休み映画としてヒットし最近の台湾ホラー映画ブームの火付け役となりました。

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