Podcast 東京国際映画祭、中国映画『ミスター・ノー・プロブレム』Q&A
本作は、中国近代文学において魯迅と並び称される作家である老舎が1943年に発表した短編小説を映画化したもので、富裕家族とそこの番頭、軽薄な若者、近代的経営者など個性的な面々が織りなす人間ドラマです。
主役である番頭はなかなかのくせ者で、一見あたりが柔らかく人望も厚いのですがかなりの策士という一面を持っており、これを演じた范偉が高い評価を得ました。
梅芳監督は、今年は文学者で作家の老舎が亡くなって50周年にあたり文学性の高い作品を映画に撮ってみたいという思いから、この1940年代作品の社会背景を描くのにふさわしいモノクロを採用して撮ったと語っていました。
また、老舎の作品は今の物質社会の中の若い人に何か啓発する力、呼び覚ます何かを持っていると思ったとも言っていました。
梅芳プロフィル
1968年内モンゴル自治区ウランチャブ生まれ。
北京で中国文学と映画学を学び、2003年フランスのパリ第8大学に留学。
中国では最も著名な脚本家のひとりであり、婁燁(ロウ・イエ)監督と長く組んできて、本作で監督デビュー。
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