「台湾映画の新しい潮流を感じよう!〜上映&トークショー」第2回『祝宴!シェフ』会場は爆笑の渦!
『祝宴!シェフ』は、『熱帯魚』(95)『ラブゴーゴー』(97)で世界に衝撃を放った台湾映画界のヒットメーカー陳玉勳(チェン・ユーシュン)が実に16年ぶりの長編で復活、台南を舞台に伝統的な宴席料理を作る出張料理人總舗師(ツォンポーサイ)による"人々を幸せにする究極の料理"を巡って繰り広げるコメディです。
2013年に台湾で大ヒット。その年の東京国際映画祭で上映され、2014年に一般公開されました。
上映後のトークでは、陳玉勳(チェン・ユーシュン)監督の紹介や、映画を撮っていなかった16年間は何をしていたか、からお話ししました。短編映画やCM、五月天(Mayday)のMVを撮っていたのですが、MVは「心中無別人」「憨人」「你不是真正的快樂」「出頭天」「有些事現在不做一輩子都不會做了」というナンバーです。
また、台湾の女性プロデューサーを代表するお二人李烈(リー・リエ)、葉如芬(イエ・ルーフェン)について、同じこのトリオによる今年の旧正月に公開された映画『健忘村』もご紹介しました。
そして、メインキャストの夏雨喬(キミ・シア)、林美秀(リン・メイショウ)、楊祐寧(ヤン・ヨウニン)のプロフィルと近況、ついでに楊祐寧のパパのお店「元鍋」もご紹介。
トークの後半は、3月3日から12日まで開催された大阪アジアン映画祭のレポートです。
今年上映された台湾映画『52Hz, I love you』『一萬キロの約束』『海の彼方』の詳細に加えて、若手監督の秀作が揃って映画祭を賑わせた香港映画の中からグランプリ受賞作『一念無明』、廖子妤(フィッシュ・リウ)が来るべき才能賞を獲得した『姉妹関係』、観客賞に輝いた『29+1』についてもお話ししました。
魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の『52Hz, I love you』は、音楽映画としての素晴らしさ、小玉(シャオユー)、小球(シャオチョウ)、スミン、米非(ミッフィー)というバンドのリードボーカルを起用した事、プロの歌手ではない林慶台(リン・チンタイ)を何故起用したのか、そしてそのキャスティング秘話もお伝えしました。
実在のアジアを代表する台湾人ウルトラマラソン・ランナー=ケヴィン・リンの実話を基にした『一萬キロの約束』は、周杰倫(ジェイ・チョウ)プロデュースであることやシルクロードやグランドキャニオン、ウユニ塩湖など、大がかりな海外ロケについて。そして黄遠(ホアン・ユエン)が演じる主人公と恋をするコーチ役頼雅妍(メーガン・ライ)が、いま台湾でたいへんな人気であることもお話ししました。
1930年代、日本統治時代に台湾から石垣島に移住してパイナップル栽培の開拓者となった人たちを描いたドキュメンタリー『海の彼方』については、作品紹介と黃胤毓(ホアン・インイク)監督のこの作品にかける情熱を。
本作は台湾と日本の合作で、シグロ配給で7月日本公開となります。
最後に、恒例のプレゼント抽選会では、『祝宴!シェフ』のプレスシート、「華流テレビドラマコレクション」(キネマ旬報社刊)、雑誌「な〜るほど・ザ・台湾」、そして一青妙著「台南―「日本」に出会える街―」を計8名様が引き当てて喜んでいただきました。
次回は、4月8日に『若葉のころ』の上映と、台湾の映画音楽についてのトークです。
申し込みは3月21日の午前10時から、台湾文化センターのホームページからアクセスして下さい。
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
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