大阪アジアン映画祭観客賞の『29+1』彭秀慧(キーレン・パン)監督Q&Aとインタビュー
Q&Aでは、登壇するなり本作に日本語字幕がついたことに感極まったようで、
「アメリカの映画祭ではこんなことなかったのに、私の映画を大切にしていただき本当に感謝しています」
と、大粒の涙を浮かべながら語りました。そして、
「この映画では香港でレジェンドだと言われている曲を使っていますが、それらのファンでいらっしゃる方も多いようですね。映画と芸術は、時空を超えて皆さんの心に届くものなのだと強く思いました」と続けました。
もともと監督自身が演じた一人二役の主人公を周秀娜(クリッシー・チャウ)と鄭欣宜(ジョイス・チェン)にしたのは、一人二役できる女優がなかなか見つからなかったので、役を分けることを考えたそうです。
「クリッシーが演じる自分に厳しい性格の女性が仕事や恋に挫折し、ジョイスが扮した女性の日記を読んでいきます。自分自身と違ってなぜこの日記を書いた女性がこんなにも楽しく生きているのかがわからない彼女は、日記の女性の中に入り込みお互いの挫折を交換し、感じあうことで、日記の女性が楽しく生きている理由がはっきりとわかるようになっていくのです。これをリアルに伝えるために、お互いの体験が時空を超えて共有されるという演出にしました」
観客から、オリジナルの舞台を見ることができるのかという質問がありましたが、残念ながら2013年の舞台が最後だったそうです。
「私が40歳になるので、“29+1”という年齢から大きく遠ざかってしまうのが理由です。でも、その時に観客と2035年に、『59+1』を作ると約束しました。きっとこれよりさらにパワーアップしたものができると信じています」と笑っていました。
後日行った単独インタビューでは、映画化しようと思った経緯や、映画化にあたって重要視したところ、そして劇中に出てくる舞台的な演出方法についてなどお聞きしました。
この映画、私はとても感動したので2回見たのですが、最後のシーンで"あっ、そうだったのか"とわかることがあり、その伏線というか細かい布石があちこちに散りばめられています。そのことについても伺ったところ、私が気づかなかった点も話して下さり、ものすごく考え抜かれて作られていることがわかりました。
このインタビューは、4月17日からPodcastで配信します。どうぞお楽しみに!
『29+1』
2016年/香港
監督・脚本:彭秀慧(キーレン・パン)
出演:周秀娜(クリッシー・チャウ)鄭欣宜(ジョイス・チェン)蔡瀚億(ベビージョン・チョイ)
大阪アジアン映画祭の作品紹介:http://www.oaff.jp/2017/ja/program/c02.html
※これまでの『29+1』に関する記事
2017/03/13
第 12 回大阪アジアン映画祭3月12日に閉幕、観客賞は彭秀慧(キーレン・パン)監督の『29+1』(香港)!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2017/03/12-312291-c728.html
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