2017年 第19回台北電影獎ノミネート発表!
今年の長編劇映画部門の戦況は特に激烈で、『白蟻-慾望謎網』『再見瓦城』『自畫像』は、それぞれ釜山国際映画祭、ベネチア国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭で受賞しており、興行成績や口コミの評判が良い『健忘村』と『目擊者』、2013年の台北電影奨の監督賞受賞者詹京霖(チャン・ジンリン)の新作『川流之島』、桂綸鎂(グイ・ルンメイ)と陸弈靜(ルー・イーチン)の二人芝居による『德布西森林』、文化部優良脚本賞の『順雲』など、注目作が並びました。
台北電影獎では最高賞を獲得することが多いドキュメンタリー部門では、10本中8本の監督が初入選です。中でも注目されるのは、ベルリン国際映画祭でテディベア賞を獲得し現在公表公開中の『日常對話』。そして、2016年台灣國際ドキュメンタリー映画祭で観客賞を受賞した『灣生畫家-立石鐵臣』ほか、幅広いテーマをそれぞれのクリエイターが鋭い視点で記録した作品がずらり。
短編部門では、昨年のカンヌ国際映画祭に出品した『阿尼』や『九月に降る風』の脚本家 蔡宗翰(ツァイ・ツォンユー)がメガホンを取った『愛在世界末日』、学生監督の『迎向邊疆公路』と『野潮』など、興味深い作品がノミネートされました。
また、一昨年『醉·生夢死』で賞を総ナメにした張作驥(チャン・ツォーチ)監督の『鹹水雞的滋味』も入っています。
この他アニメーション部門を含め、40本が最高賞の100万元大賞を競います。
発表受賞式は、7月15日に中山堂で行われます。
◆ノミネート一覧
●長編劇映画
『順雲』監督:王明台(ワン・ミンタイ)
『德布西森林』監督:郭承衢(グォ・チャンウェイ)
『大佛普拉斯』監督:黃信堯(ホアン・シンヤオ)
『自畫像』監督:陳宏一(チェン・ホンイー)
『強尼.凱克』監督:黃熙(ホアン・シー)
『川流之島』監督:詹京霖(チャン・ジンリン)
『再見瓦城』監督:趙德胤(チャオ・ダーイン)
『健忘村』監督:陳玉勳(チェン・ユーシュン)
『白蟻-慾望謎網』監督:賢哲(チュー・シェンジャ)
『目擊者』監督:程偉豪(チェン・ウェイハオ)
●ドキュメンタリー
『黑熊森林』監督:李香秀(リー・シャンショウ)
『徐自強的練習題』監督:紀岳君(ジー・ユエジュン)
『你找什麼?』監督:周東彥(チョウ・ドンイェン)
『曼菲』監督:陳懷恩(チェン・インエン)
『MATA-影像之初』監督:鄭立明(チェン・リーミン)
『逐風少年』監督:胡美芳、福馬克(フー・マークー)
『日常對話』監督:黃惠偵(ホアン・フイチェン)
『媽媽和宗憲』監督:施榮宗(シー・ロンツォン)
『建設未完成』監督:林謙勇(リン・ジェンヨン)
『灣生畫家-立石鐵臣』監督:郭亮吟(グォ・リャンイン)、藤田修平
●短編
『阿尼』監督:鄒隆娜(ツォウ・ロンナ)
『亮亮與噴子』監督:李宜珊(リー・イーサン)
『土地』監督:蘇弘恩(スー・ホンエン)
『愛在世界末日』監督:蔡宗翰(ツァイ・ツォンユー)
『秘密基地』監督:吳季軒(ウー・ジージエン)
『紫色紐約』監督:曾駿堯(ツァン・チュンヤオ)
『台北焦油』監督:胡智凱(フー・ツーカイ)
『迎向邊疆公路』監督:王逸鈴(ワン・イーリン)
『鹹水雞的滋味』監督:張作驥(チャン・ツォーチ)
『野潮』監督:呂柏勳(ルォ・ボーシュン)
●アニメーション
『20』監督:江居穎(ジャン・ジューイン)、羅芯(ロー・シン)
『然後呢』監督:楊子新(ヤン・ズーシン)
『回神』監督:吳德淳(ウー・ダーチュン)
『巴特』監督:黃勻弦(ホアン・ユンシャン)
『基石』監督:邱士杰(チウ・シージエ)
『長島』監督:黃亮昕(ホアン・リャンシン)
『阿雄與悉達多』監督:康進和(カン・ジンハー)
『關於他的故事』監督:楊詠亘(ヤン・ヨンシェン)
『牆』監督:周佳盈(チョウ・ジャーイン)
『白色隧道』監督:簡嵐淇(ジエン・ランチー)、張晉維(チャン・チンウェイ)
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