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2017/07/09

台北電影節で上映された秀作ドラマ1 『他們在畢業的前一天爆炸2』!

0710tff1開催中の台北電影節で、これから放送の期待作『他們在畢業的前一天爆炸2』と『麻醉風暴2』の第一話が上映されました。
もともとこの二作を制作・放送する公共電視は、映画クォリティの単発ドラマ「電視電影」と呼び「人生劇展」「學生劇展」という枠でを放送し、台北電影節や金馬影展で上映されることが常でした。
しかし、連続ドラマを放送前に映画祭で見せるというのは初めてです。この二作はテレビアワード金鐘奨で総なめレベルのクォリティの高さであり、期待の続編ということですから、今回の台北電影節でのお披露目は良い試みと言えるでしょう。

0710tff2この二作は、7日と8日に中山堂という映画祭会場の中では最大の2000人を収容できる中正廳で上映されましたが、チケットはソールドアウト。
まず7日に『他們在畢業的前一天爆炸2』が上映され、鄭有傑(チェン・ヨウジエ)監督と、音楽を担当した法蘭(ファーラン)、キャストの陳竹昇(チェン・ジューシェン)、巫建和(ウー・ジエンハー)、宋柏緯(ツォン・ボーウェイ)、王丁筑(ワン・ディンジュー)、胡廣雯(フー・グァンウェン)、夏騰宏(シア・タンホン)が記者会見と上映後のQ&Aに出席しました。

まず、『他們在畢業的前一天爆炸』というドラマについて、ご紹介しておきます。これは2011年に放送された5話の作品で、厳しい現実の中で未来にも不安を持つ高校生たちの魂の爆発を描いています。金鐘獎のミニドラマ部門で作品賞、脚本賞、黃遠(ホアン・ユエン)が主演男優賞、巫建和(ウー・ジェンハー)は助演男優賞、紀培慧(テレサ・チー)が助演女優賞を獲得しました。
主演の黃遠はパート1で姿を消し、5年後の続編では大学生になった巫建和(ウー・ジエンハー)と王丁筑(ワン・ディンジュー)に加えて宋柏緯(ツォン・ボーウェイ)、胡廣雯(フー・グァンウェン)、夏騰宏(シア・タンホン)という新しいメンバーが物語を紡いでいきます。

0710tff3鄭有傑監督は「このドラマは、これまでの僕の作品の中で一番多くの人に見てもらったものです。パート2もぜひ多くの人に知ってもらえるよう応援して下さい」とアピール。
このドラマでデビューして役名をそのまま芸名にして活躍する王丁筑は、「監督と私、巫建和にとって、この8年は本当に生きてきた日々です。蓄積してきた8年の重みは、俳優として過ごしてきた青春そのものです。私たちの成長をぜひ見て下さい」と語りました。

0710tamen1第一話のあらすじ
唯一の親友浩遠を亡くした成揖は、大学に進学し検察官を目指して法学部で学びながら法律事務所でアルバイトをしている。
インディーズのシンガーソングライターとして人気者になった阿丁は、忙しさの中で音楽で世界を変えられるという信念が揺らぎ、亡くなった恋人浩遠が忘れられないでいた。そんな時に彼女が出演した大学でののステージで、突然活動家の大学院生士戎らがアジビラを撒き、ステージは台無しに。しかしなぜか気になる士戎の誘いを受けて朝食を一緒にしたところをパパラッチされ、それが事務所のリークで宣伝に使われたことを知り愕然とする。
一方、バイト先の法律事務所で社会矛盾を目の当たりにした成揖は所長に歯向かい、SNSで拡散されたサービス貿易協定に反対する学生達が続々と集結する立法院へ向かう。

0710tamen2親友と恋人を亡くした成揖と阿丁が久しぶりに出会うところから始まり、活動家の大学院生たちとの新たな出会い、そして時代はひまわり學運へと動いていく…。ここに中国からの交換留学生という設定の役もメインキャストに加わり、若者たちが向き合う台湾の現状と普遍的な愛や友情が、第一話だけ見ても見事なコントラストで描かれています。
新人発掘と育成がうまい台湾で、鄭有傑監督が起用したイケメンの新キャスト宋柏緯、監督が何度もその美声を絶賛する夏騰宏が成揖と阿丁と共にどんな展開になっていくのか、とても楽しみです。

『他們在畢業的前一天爆炸2』は、台湾で7月29日から放送開始になります。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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