第13回大阪アジアン映画祭で上映された香港映画『どこか霧の向こう』の梁雍婷(レイチェル・リョン)インタビュー!
第13回大阪アジアン映画祭で上映された香港映画『どこか霧の向こう』は、監督ではなくキャストの梁雍婷(レイチェル・リョン)が来阪しました。
両親を殺害した女子高生という役柄ですが、これが新人と思うほどの演技力に驚いたので、お話を伺うのがとても楽しみでした。
Q&Aでも監督のような深い話をして司会の宇田川幸洋さんも驚いていましたが、本当に聡明で自分の考えをしっかりと持った素敵な女性でした。
『どこか霧の向こう』への出演は、大学で映画を勉強していて、ずうっと機会を待っていたところ、卒業した時にキャスティング中の張経緯(チョン・キンワイ)監督と会うチャンスがあり、オーディションを受けたそうです。
「監督の要求はとても高く、初めてのオーディションの課題はギリシャ悲劇の『エディプス王』ですよ!2回目のオーディションでようやくこの映画の脚本を見せてもらいました。タイトルは『藍天白雲』ですから、きっとさわやかな青春映画だと思っていたら、殺人の話じゃないですか。どうしようと思いました」と、表情豊かに経緯を話してくれました。
この難しいコニーという役へのアプローチは、撮影前に監督とじっくり話をすることから始まったそうです。
「監督は演技とは暮らしそのもの、役に入り込んで歩く、瞬きをする、それが大事だと言いました。レイチェルであることを捨てなさい、と。ですから、撮影が終わって1年かかって私はようやくコニーから抜け出すことができました」
そして、共演の鄧麗欣(ステフィー・タン)は自分のアイドルだったとQ&Aでも言っていましたが、もう1人彼女に大きな影響を与えたスターがいました。
それは梅艷芳(アニタ・ムイ)。
「女性としてのお手本、学ぶべき方です。演技、歌、そして常にトレンドをリードし、色々なことを積極的に感じ取ろうというとてもクリエイティブな存在で才能があって…永遠のアイドルです」と言う。
梅艷芳が亡くなったのは2003年で、梁雍婷はまだ10才。
「早熟でしたから」と言うが、それにしてもすごいですね。これからどんな女優になっていくのか、目が離せません。
このインタビューは、5月28日からPodcast配信します。
どうぞお楽しみに!
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
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