『歩道橋の魔術師(原題:天橋上的魔術師)』台湾でドラマ化に向けて写真・動画の募集を開始!
昨年日本でも翻訳出版された台湾の小説「歩道橋の魔術師(原題:天橋上的魔術師)」( 呉明益 著/天野健太郎 訳/白水社刊 )は、1979年の台北を舞台に、西門町と台北駅の間、中華路と呼ばれる幹線道路に沿って壁のように立ち並ぶ「中華商場」の歩道橋で子供たちに不思議なマジックを披露する魔術師をめぐる連作短篇集です。
この小説が台湾の公共電視でドラマ化が決定し、公式サイトで懐かしい中華商場の写真や動画の募集が始まりました。
原作は日本とフランスでも翻訳出版され映像化が期待されていましたが、台湾の公共電視が権利を獲得し、製作費1.5億台湾ドルをかけて10話のシリーズになります。
物語の舞台となる中華商場は、楊德昌(エドワード・ヤン)監督の『台北ストーリー』、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の『恋恋風塵』(1987年)や蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督の『青春神話』(1992年)他、多くの映画にも登場する台北のランドマーク的存在でした。
1961年から1992年に取り壊されるまで、家電、玩具、衣類ほか多くの店舗と飲食店でひしめき、賑わっていました。
今回のドラマ化にあたり、文化部(日本の文科省にあたる官庁)では本作だけでなく広く映画やドラマで使えるように中華商場の3D立体模型を作る「台灣高階數位模型建置案」計画を実行、各家庭に眠っている古い写真などを公共電視のサイトで募集しています。
応募者には、抽選で原作本(オリジナル、日本版、フランス版)が当たるそうです。
※以上、公共電視のリリースより。
公式サイトの写真や動画を見ているだけで、タイムトリップしているような感じです。
ぜひご覧になって下さい。
本作のスタッフやキャストはまだこれからのようですが、発表になりましたら随時お知らせします。
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
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