大阪アジアン映画祭 台湾映画『Father(仮)(原題:紅盒子)』の楊力州(ヤン・リージョウ)監督インタビュー!
監督には、昨年台湾文化センターの『明日へのタッグ(原題:拔一條河)』上映イベントのため台北でお話を伺ったのですが、その時は15分という短い時間だったため、しっかりとインタビューさせていただくのは今回が初めてでした。
外見通りとても穏やかで、それでいて説得力のある語り口、ドキュメンタリー作家ならではの鋭い観察眼と人間を見つめる優しい眼差しをお持ちの、本当に素敵な方です。
楊力州監督は1996年にドキュメンタリーを撮り始め、2006年の花蓮の中学校のサッカー部の少年たちを描いた『奇蹟的夏天』は金馬獎でドキュメンタリー映画賞を受賞し、日本のアジア海洋映画祭イン幕張でも上映されました。
2011年、お年寄りのチア・リーディングチームを記録した『青春啦啦隊』がスマッシュヒットを放ち、2016年には政府からの依頼で金馬奨の50年の歴史をたどる『あの頃、この時(原題:我們的那時此刻)』は、一年をかけて監督や俳優ほか関係者の証言を集め楽曲の権利処理をして創り上げた歴代最強の豪華キャストの記録映画です。
そして最新作が88歳の布袋戲の人形操演師陳錫煌(チェン・シーホアン)を追ったドキュメンタリーで、人間国宝と呼ばれた李天禄(リー・ティエンルー)を父に持ち、偉大な父のプレッシャーの中で独自の人生を歩んだ姿が描かれています。
当初は伝統的な布袋戲の魅力の解明を考えていたそうですが、衰退していく現状の中でどう伝承していくのか、さらに父である李天禄との関係を探っていくうちに10年もの時間がかかってしまったそうです。
しかし、監督が同時進行で抱えている作品の中には、23年も前から製作しているものがあるそうです。当時高校生だった7人の男子を記録した『青春』というタイトルで、もうすぐ完成するとか。
そのほか、昨年11月に南極で撮った作品がポスプロ中ということです。
最後に、どうしても聞きたかった主題歌について伺いました。
台湾のロックバンド拍謝少年(Sorry Youth)の「契囝」(Child of God)は、英語タイトルでわかるように血のつながりのない父と子という意味、監督が依頼した本作の神髄がこめられています。
ちなみに監督はこの台湾語ロックのバンドが好きで、『明日へのタッグ(原題:拔一條河)』でも挿入歌で2曲使っています。
このインタビューは、少し先になりますが『Father(仮)』の公開が始まった頃にPodcast配信予定です。
ぜひ映画を見た後にお聞きいただければ、と思います。
※『Father(仮)(原題:紅盒子)』に関するこれまでの記事
2018/09/20
台湾ドキュメンタリー映画の第一人者楊力州(ヤン・リージョウ)監督の新作『紅盒子』10月に台湾で公開!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2018/09/10-2611.html
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