2019台北電影節『驚悚劇場』ワールドプレミア!
この『驚悚劇場』は、国際的プロデューサー葉如芬(イエ・ルーフェン)が出版社の鏡文學とコラボしたプロジェクトで、2017年7月に映像化を目的にコンペで選ばれた優秀な若手作家がプロの脚本家と2500字のプロットから30分の短編脚本に仕上げ、製作されたものです。
タイトルが『驚悚(ホラー)』ですが、いわゆるホラー映画ではなく、スリラー、サスペンス、ファンタジー作品となっており、この中の『肇事者逃逸』は台北電影奨の短編映画賞にノミネートされています。
以前王小棣(ワン・シャオディ)監督が若手育成を目的にした『植劇場』という連続ドラマ8作のシリーズがありましたが、これはその短編映画版といったところでしょうか。
『植劇場』は台湾の三大テレビ局による共同プロジェクトで、放送後はNetflixで全世界に配信されましたが、今回の『驚悚劇場』は台北電影節で上映された後、8月にダイレクトにNetflix配信となります。
台湾はここ数年で新しいプラットフォームでのコンテンツ発信が急増、映像文化の未来に向けての活発な試行錯誤から目が離せません。
『驚悚劇場』
『樂園』
監督:林冠甫(リン・グアンフー)
出演:應采靈(イン・ツァイリン)、許時豪(シュー・シーハオ)
内容:結婚30年を迎えた夫婦がキャンプに行くと、あるリゾートホテルで、若返りのメニューで青春期の肉体を取り戻し大はしゃぎ。
『肇事者逃逸』
監督:王威翔(ワン・ウェイシャン)
出演:林鶴軒(リン・ハーシュアン)、韓笙笙(ハン・シェンシェン)
内容:ある日車に激突され即死した学生が何度も事故の数時間前に甦り、事故が繰り返される。なんとかその運命を変えようとするのだが…。
『住戶公約第一條』
監督:劉邦耀(リウ・ポンヤオ)
出演:白小櫻(バイ・シャオイン)、白潤音(バイ・ルンイン)、謝欣穎(シエ・シンイン)
内容:仲良くなった大家の息子と店子の少女が捨て猫を見つけ拾おうとするが、アパートの規定でペットは飼えない。こっそり連れ帰った少女は…。
『打掃』
監督:卓立(チャオ・リー)
出演:温貞菱(ウェン・チェンリン)蔡淑臻(ジャネル・ツァイ)
内容:大家から部屋をきれいにするように言われた主人公だったが、壁の黒いシミがなかなか消えず…。
『虎』
監督:陳宏一(チェン・ホンイー)
出演:吳昆達(ウー・クンダー)、林意箴(リン・イージェン)
内容:奔放な若い妻の浮気癖で嫉妬に狂った夫は、虎を使って一矢報いようと…。
『隧道』
監督:李育丞(リー・ユーチェン)
出演:夏騰宏(シア・タンホン)、林子熙(リン・ズーシー)
内容:過去に罪を犯して更生中の青年が、失意のダンサーと出会い…。
『完美 Lily』
監督:沈騏(シェン・チー)
出演:黃河(ホアン・ハー)、王渝屏(ワン・ユービン)、丁巧唯(ディン・チャオウェイ)
内容:ネットで人気の女性の写真を盗用している平凡で目立たない主人公の前に、突然現れたイケメンとつきあうことになり有頂天になったが…。
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