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2019/10/18

台湾の金馬電影大師課(マスタークラス)に永瀬正敏、是枝裕和監督、美術の種田陽平が講師に! 永瀬正敏は金馬奨の審査員も!

1018jinma1 来月開催される台湾最大の映画祭 金馬影展(映画祭)で、去年創設された金馬電影大師課(マスタークラス)の講師陣が発表され、日本から永瀬正敏、是枝裕和監督、美術の種田陽平が参加することになりました。
この電影大師課は映画制作者と映画を学ぶ学生を対象に開講されるもので、ほかにアメリカの視覚効果スーパーバイザービル・ウェステンホファー、編集のティム・スクワイア、シンガポールの音楽家何國杰(リッキー・ホー)、韓国のアクション監督ヤン・キルヨン、香港の映画音楽作曲家Traithep Wongpaiboon、台湾のカラリスト曲思義(チュー・スーイー)、HBO Asiaのプロデューサー甘蕙茵(ガン・フイイン)という、ビッグな面々が揃いました。
また、今年から始まる金馬電影工作坊(スタジオ)では、何國杰とTraithep Wongpaiboonによる映画音楽家とミキシングのワークショップを開講します。

すでにお伝えしたように、今年の金馬影展には多くの日本の映画人が招かれることになりましたが、特にマスタークラスの講師の3人は台湾と縁の深い方々です。

1018jinma2 永瀬正敏は楊德昌(エドワード・ヤン)監督との縁に始まり、2014年の台湾映画『KANO(KANO1931 海の向こうの甲子園)で主演し、その年の金馬奨で中華圏以外で初の外国人俳優として主演男優賞にノミネートされました。
そして、台湾のCM出演、写真集の出版、今回金馬影展で上映されるSFファンタジーの短編『RPG』にも出演しています。
金馬奨の審査員に決まったことについて
「今回のオファーを、とても光栄に思います。ひとりの映画人として、また映画ファンとしてもノミネート作品に出会えることを楽しみにしています。そして、審査員としての責任をしっかり果たしたい」
と語っています。

1018jinma3 是枝裕和監督は1993年に『映画が時代を写す時-侯孝賢とエドワード・ヤン』というテレビドキュメンタリーを撮っており、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督に影響を受けたことを多くのインタビューで語っています。
自作のプロモーションはもちろん、それ以外に2011年と2016年に台北電影節に参加するなど、大好きだという台湾訪問は数え切れないそうです。
また、台湾の監督や俳優も是枝ファンが多く、私の経験でも好きな日本の監督を聞くと必ずあがるのが北野武と是枝裕和でした。

1018jinma4 そして、中国やアメリカでも活躍している美術の種田陽平は、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の『賽德克、巴萊(セデック・バレ)』の美術プロデューサーをつとめ、金馬奨にノミネートされました。
また、2012年〜2013年には「小さなルーヴル美術館展」と「種田陽平映画美術展」を台北と高雄で開催しています。

この豪華講師陣による金馬電影大師課(マスタークラス)は11月16日から11月22日に台北で開講、映画制作者と映画産業従事者、そして映像系で学ぶ学生を対象に10月24日から募集が始まります。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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