魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の壮大すぎるプロジェクト「臺灣三部曲歷史文化園區」臺南市政府との契約記者会見!
「臺灣三部曲歷史文化園區」は台南の後壁に建設され、海、2つの城、三種の文化(シラヤ族、漢人、オランダ人)、4つのポイント(繁華街、漢人の街赤崁、海盜村、シラヤ族の部落)、映画『臺灣三部曲』とドキュメンタリー2作の5本の映画を上映するシアターが含まれます。
技術の粋を集め芸術性も追求したこのテーマパーク、完成したら多くの国内外の観光客が400年前の台湾の文化や生活に触れるだけでなく、それぞれのエリアでのパフォーマンスも見られる、世界に類を見ないアミューズメントパークになるでしょう。
魏徳聖監督は「この数週間のプレッシャーは大きく、とても緊張していました。今日サインすれば私の身に百億のプレッシャーがかかりますから。でも、今日ついにそれと向き合うことになりました。
400年前、漢民族が台湾に移住し、ヨーロッパの植民地になった台湾には、言うまでもなく数千年に及び山岳地帯や平地に住む原住民がいました。この20〜30年の新しい移民もいます。私たちはこの土地に生まれ、育ち、死に、埋葬されました。私たちを育て、各世代の生活を続けさせてくれているのは“母なる大地”です。
私たちには多くの寺院、教会、記念館、記念碑があります。しかし、歴史をつないできた大地を記念するところはありません。100ヘクタールの小さな土地は、何世代にもわたって私たちを育ててきた“母なる大地”を記念するために使われます。未来に続く子孫は、この根と土で成長していきます。
私たちは嘉南平野の農民と同じく、ここに文化の種を蒔きます」と語りました。
今回台南市政府は多大なサポートをすることになりましたが、このプロジェクトの総投資額は135億元。これは『セデック・バレ(原題:賽德克・巴萊)の10倍強にもなります。
そして、映画『臺灣三部曲』は2021年後期にクランクイン予定ですが、魏徳聖監督は「臺灣三部曲歷史文化園區」を建設しながら撮影をしていく方式をとるということです。
美術を担当する日本のチームは、物語の背景は400年前なので参考にする資料も限られている上に、半永久的に残す建築は日本にも例がなく、挑戦としては十分だと言っています。
もちろんここだけでの撮影ではなく金門や澎湖、沖縄、オランダロケも予定され、その規模の大きさは驚愕に値します。
※『臺灣三部曲』に関するこれまでの記事
2018/08/08
魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の壮大すぎる新作『臺灣三部曲』始動記念、日本初インタビュー in 台北!
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2018/08/in-ca01.html
2018/08/13
Podcast 魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の新作『臺灣三部曲』始動記念、日本初インタビュー in 台北!
http://asianparadise.sblo.jp/article/184159174.html
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
| 固定リンク
« 東京国際映画祭 香港映画『ファストフード店の住人たち(原題:麥路人)』で郭富城(アーロン・クォック)楊千嬅(ミリアム・ヨン)が来日! | トップページ | 東京国際映画祭 香港映画『ある妊婦の秘密』Q&Aと陸以心(ジョディ・ロック)監督インタビュー! »
コメント