2020台北電影節、オープニングは『無聲』、クロージングは蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督の『日子』!
オープニングの『無聲』は、柯貞年監督の映画初監督作品でワールドプレミアになります。本作は公共電視と瞿友寧(チュウ・ヨウニン)監督がエグゼクティブ・プロデューサーで、聴覚障害の少年がスクールバスの最後列で見つけた「ゲーム」から始まる物語です
そのゲームとは、新生活の喜びを一瞬にして恐怖に変え、残酷な真実を明らかにするというもの…。
キャストは新世代俳優の陳妍霏(チェン・イエンフェイ)、劉子銓(リウ・ズーチュアン)。そして若手実力派俳優 劉冠廷(リウ・グァンティン)、名女優 楊貴媚(ヤン・グイメイ)、太保(タイバオ)が脇を固め、見る人に衝撃を与える作品です。
柯貞年監督は学生時代に制作した短編映画『無名馬』が金馬奨にノミネートされ、2015年に『溺境』が台北電影奨で最優秀短編映画賞を受賞、2016年のドラマ『天黑請閉眼(邦題:暗闇は目を閉じて)※Netflixで配信中』で注目されました。
「今年は初めての劇場用長編映画が台北電影節でワールドプレミアされることになり、とても光栄です。これは聴覚障害者の物語で、どんなに残酷であろうと一生懸命生きようとする物語でもあります。製作はとても辛い挑戦でしたが、観客の皆さんに彼らを理解してもらえれば、と思います」と語っています。
クロージングの『日子』は、蔡明亮監督が『洞(邦題:ホール)』を完成させた後、フランスのプロデューサーが次の作品の為に製作費を集めてくれることを期待していたそうですが、なかなか事が運ばずに20年経ってしまったそうです。
「私は『日子』を完成させました。ストーリーはなく、僅かな資金でとても小さなプロジェクト、小康とラオスの青年だけで4年撮影した。私は誇らしいと思う。これが私の求める創作で、私の映画は更に自由になった」と言い、公共電視とポスプロを支援してくれたフランスの会社に謝意を述べました。
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