アジアンパラダイス

幕開けのスタジオ風の部屋で「一顆蘋果」から始まったこのライブ、ここでずうっと展開すると思いきや、一曲目が終わると5人が立ち上がりドアの外へ。
そこはスタジアムのステージ！
驚きの演出です。
正方形のメインステージ（星空立方舞台）で「盛夏光年」「孫悟空」「星空」、そして「不願讓你一個人」、無観客の16,000の客席には全て蛍光棒を置いてファンを象徴し、イルミネーションも美しく幻想的な世界を作り出しました。
通常のライブと変わらないライティング効果で「派對動物」「離開地球表面」とテンション・アップし、ネット上のファンから「下の階の人は、もの凄い振動にびっくりしただろう」というコメントが続々。

そして「突然好想你」では、李榮浩（リー・ロンハオ）、蕭敬騰（シャオ・ジンタン）、毛不易（マオ・ブーイ）がそれぞれの場所からリモートで参加、素晴らしいハーモニーを聞かせてくれました。
二度目の驚きの演出です。
蕭敬騰とは何度もコラボしており、李榮浩は《LIFE人生無限公司》の良き友人ということもあり、阿信を含めた4人のコーラスは、本当に全世界に感動の涙の海ができたのではないでしょうか。
この日、蕭敬騰が副業で新しく開いたドリンク店「署茗職茶」から、バックステージに差し入れのドリンクが届いたそうです。

この台北市立體育場は、五月天の「愛情的模樣」のMVを撮影した場所で、デビューしてわずか一ヶ月あまりで初の大型ライブを開催したのもここでした。
2003年に再び「天空之城復出演唱會」でここに立ち、その年動員の最高記録を出したところでもあります。この後五月天はどの会場でもチケットがソールドアウトする"ライブ・キング"となりました。

途中のMCタイムでは「Mayday Just Rock It!!!“藍 BLUE”」コンサートが終わった後、それぞれステイホームの日々の過ごし方を語り、瑪莎（Masa）は奥様と子供とクッキーやパンを作っていたそうです。
怪獣（Monster）はラテ・アートを、冠佑（Min）は麺作りにトライ、イギリスに行っていた石頭は帰国後14日の隔離生活を送り、時差ボケを戻すのにちょうど良かったということでした。

初めて無観客のライブを行い、全員「ちょっと慣れない」という感想でしたが、石頭（ストーン）は「いつもは僕たちが歌い終わると歓声や拍手をもらう。でも今日は、自分たちだけ。すごく特別な時間だと思う。実際には遠く離れているけれど、みんなの心は感じる」と言い、怪獣は「僕は、いまみんなの家にいる感じ。みんなの歓声が聞こえる」と。
「みんな身近でライブを楽しめなくて悶々としているだろうけど、近い将来ものすごく広い場所で、大声で僕たちと一緒に歌える日が来るよ」と、瑪莎。
阿信は「この世界では、我々が思いもしないことが起きる。その時々で、変化を受け入れていかなければならない。でも僕たち五月天はずうっと変わらずにいたいと思う」と語りました。

ライブはラストソングとして定番の「倔強」で締めくくられましたが、観客がいないだけでいつもと変わらないライブ空間を作り、素晴らしいパフォーマンスを全世界に届けてくれた五月天に心から言います。
感動をありがとう！

※相信音樂からのリリースに加筆してお伝えしました。

☆セットリスト
一顆蘋果
盛夏光年
孫悟空
星空
我不願讓你一個人
派隊動物
離開地球表面
突然好想你 with 李榮浩 蕭敬騰 毛不易
愛情的模樣
戀愛ING
知足
諾亞方舟
倔強

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