2020台北電影獎 メディア推薦賞と観客賞、アウト・オフ・コンペの各賞発表!
黃嘉俊(ホアン・ジアシュン)監督が3年かけて完成させたドキュメンタリー『男人與他的海』は、海に夢をかけた男の人生と海洋文化、生態系や環境保全を描き、台湾人に目の前にある海を再認識させたことが評価されました。
黃嘉俊監督は、「みんなそれぞれ心の中に海を持っていて、見てくれた人の心に大事なものを残す映画だと信じている。ぜひ皆さん海に注目して下さい」と語りました。
観客賞に輝いた高校生のバスケットボールの試合と青春を描いた『下半場』は、今年台北電影獎で14部門ノミネートされました。台北電影節での上映ではチケットは即売り切れ、多くのファンが感動しこの賞を受賞。
エグゼクティブ・プロデューサーの陳寶旭(チェン・バオシュー)は「前半戦は失ったが、後半戦は奪回した。観客の皆さんに感謝しています」と謝意を述べました。
そして張榮吉(チャン・ロンジー)監督は笑いながら「僕たちは次回作でも受賞します。映画祭と観客の皆さんがこの映画を愛してくれてありがとうございます」と語りました。
マーケティング賞を獲得した2019年の大ヒット作『返校』は人気ゲームの映画化ですが、配給会社は綿密なマーケティング思考と計算された戦略を通じて話題作りに成功し、ファンを惹きつけたことが評価されました。
ポスター賞の『江湖無難事』は、審査員が陳世川が豊富な要素を盛り込み見る者を惹きつけるデザイン力に注視、左右から構える銃の中の魚が、台湾のギャングの風合いを出しており映画のテーマに符合、商業性とアートの両方を兼ね備えた作品だと讃えました。
『江湖無難事』は『ギャングだってオスカー狙いますが、何か?』の邦題で、11月28日に台湾文化センターとアジアンパラダイス共催のイベントで上映します。
予告編賞は『大餓(大いなる飢え)』が受賞。ダイエットと誤った社会の方向性によって主人公が自己を見失い、そしてアイデンティティを取り戻す過程で、不満や怒りを力強く表現、観客を映画館に惹きつける事が目的の予告編として素晴らしいという評価を得ました。
台北電影獎の発表授賞式は7月11日台湾時間19時から、台北電影節の公式Youtubeで日本からも見ることができます。
http://www.taipeiff.taipei
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2020/06/22
台北電影節アウト・オブ・コンペ「台灣電影行銷獎(マーケティング賞)」ノミネート発表!
http://www.asianparadise.net/2020/06/post-94d1a0.html
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