2020台北電影節『刻在你心底的名字(君の心に刻んだ名前)』台湾プレミア!
本作は男子生徒の純愛を描いているため、製作チームはクランクイン前に陳昊森と曾敬驊を一緒に住まわせ、ふたりでご飯を食べに行ったり温泉やゲイバーへ行ったりという環境を作ったそうです。
曾敬驊は、当時役の気持ちを作る為に陳昊森と交換日記をしたと言い、陳昊森も「それによって、互いの存在に徐々に慣れてきた」と言っていました。
また、まだ18歳の邵奕玫は、当時の同性愛について、学校の先生に話を聞いて勉強したそうです。
今年の台北電影奨で新人賞にノミネートされている陳昊森は、「毎回100%の力で演技をしました。いくつかのシーンでは何回も泣いて涙がとまらなかった。完成した作品を見て、反省点もあるけど、それでまた前へ進めるよう、100点を目指していきたい」と語りました。
『返校』で主演男優賞にノミネートされた曾敬驊は、本作でも素晴らしい演技を見せています。自分の演技に点数を付けるとしたら?と聞かれ、「はっきりした点数はわからない。でも精一杯の努力とできる限りの力で役に入り込んだ」と言っていました。
そして、彼には高い所から飛び降りるシーンがあり、アクションチームと何度も練習し、スタッフを信じてスタントを使わず自分でジャンプしたということです。
監督は、曾敬驊に張國榮(レスリー・チャン)の演技を、陳昊森には梁朝偉(トニー・レオン)の作品を、邵奕玫には張曼玉(マギー・チャン)の演技を見るように指示したそうです。
撮影前の研修としてゲイバーに行った曾敬驊と陳昊森は、最初はとても恥ずかしかったけれど、30分くらいするとあちこちで新しい友達と談笑する姿を見て、彼らのコミュニケーションの様子を理解できたということです。
ぞれぞれの役柄について、曾敬驊はあの時代のキャラクターの特質を感じ取るのはかなり難しく「とてもチャレンジングだった」と語り、陳昊森は「脚本からキャラクターの複雑な感情を読み取るのは、大きな挑戦だった」。更に難しかったのは狂気と勇気の表現だったと語りました。
本作は、9月30日に台湾で一般公開されます。
※『刻在你心底的名字(君の心に刻んだ名前)』に関するこれまでの記事
2020/06/05
2020台北電影節 特別招待作品に話題の4作!
http://www.asianparadise.net/2020/06/post-172979.html
2020/03/14
2020年大阪アジアン映画祭 台湾映画『君の心に刻んだ名前(原題:刻在你心底的名字)』
http://www.asianparadise.net/2020/03/post-a35c1c.html
2020/02/26
2020金馬奇幻影展(ファンタスティック映画祭)オープニングフィルムは『刻在你心底的名字(君の心に刻んだ名前)』!
http://www.asianparadise.net/2020/02/post-a234ab.html
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