2020台北電影節『親愛的房客』ワールドプレミア!
監督は「この映画は、これまでの私の作品とは違う複雑なプロットを、穏やかな物語の中に構築してあります。去年6月にクランクアップしましたが、この1年で世界は大きく変わりました。当たり前のことが当たり前でなくなってしまいましたが、こうやって皆さんと一緒にこの映画を見ることができるのは、本当に感無量です。感謝と共に、この映画が不安な時代の中で皆さんに少しでもぬくもりを届けることができれば、と思います」と語りました。
今回エグゼクティブ・プロデューサーを担当した楊雅喆監督は、「ある日鄭有傑監督がこのストーリーの元になる友達の話を聞かせてくれたことがあり、それから間もなくこれを映画にすると言って来ました。プロットは違いますが、伝えたい感情は同じでした」と、この作品に参画するきっかけについて話しました。
14年前の『一年の初め(原題:一年之初)』以来14年ぶりに鄭有傑監督の作品に出演することになった莫子儀は、この物語の、人と人との感情、そして家族愛に感動させらたそうです。「合歡山ロケでは、みんな毎日重装備で二時間かけて登り、下山もまた同じ時間がかかりました。このことで、クルーは革命的とも言える感情が養われました。登山中に白潤音が足をくじいたことがあり、その時姚淳耀が彼を背負って登りました。姚淳耀は本当に良い奴です」と、エピソードを語っていました。
陳淑芳は病身で愛する息子を亡くした心の痛みを持つ大家のお婆さんを演じていますが、莫子儀が彼女のことを「お母さん!」と呼んだとき、その迫真の演技に陳淑芳も現場の全てのスタッフも泣くことすらできない、気持ちの高まるシーンがあったと言っていました。
莫子儀が面倒を見る少年役の白潤音は、「莫兄さんはすごく優しくて、一緒にいるときは本当の家族みたいだった」と言い、自身はピアノを弾くシーンでの練習がたいへんで「最初はすぐ挫折してソファに倒れ込んでた」と笑いながら暴露しました。
※これまでの『親愛的房客』に関する記事
2020/06/17
『親愛的房客』予告編に日本語字幕版登場!
http://www.asianparadise.net/2020/06/post-aecc2c.html
2020/06/05
2020台北電影節 特別招待作品に話題の4作!
http://www.asianparadise.net/2020/06/post-172979.html
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