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2020/07/03

2020台北電影節『怪胎』アジアプレミア!

0703kuaitai1台北電影節の特別招待作品のひとつ『怪胎』が、7月1日にアジアプレミアとして上映されました。
本作は廖明毅(リャオ・ミンチー)監督の初の長編で、アジアで初めて全編iPhoneで撮影された作品です。
そして内外で活躍する謝欣穎(シエ・シンイン)と林柏宏(リン・ボーホン)が初共演の強迫性障害のラブストーリーということもあり 、チケット売り出しの日に600席が秒殺だったという話題作。

0703kuaitai2これまで『あの頃、君を追いかけた(原題:那些年,我們一起追的女孩)』や『六弄咖啡館』などの執行監督をつとめた廖明毅が、その経験を生かして監督・脚本・撮影・編集のすべてを担当しました。
監督は軽い強迫性障害があり、細部に到るまで完璧を求め、独特の語り口とストーリーテリングで、観客にこれまでにない体験をしてもらいたいということです。同時にコロナウイルスの感染を押さえられている環境で、映画館で見る映画を楽しんでほしいと言っていました。

0703kuaitai3謝欣穎と林柏宏は、簡単に外へ出られず家の中で掃除三昧、出かける時はマスクとレインコート、手袋で自身を包み風をも通さない身支度で外界との接触から守るという、社会の片隅で生きる強迫性障害者を演じています。
謝欣穎は「『怪胎』を楽しんで、このキャラクターから徹底した感染防止を学んで下さいね」と笑いながら語りました。
また潔癖症であるかどうかを聞かれ、「潔癖症ではありませんが、洗い物をするときの順序だけはこだわります」と答えていました。
「僕は全然そういうところはないですね」と言う林柏宏ですが、「唯一真っ白な靴に少しでも汚れがあるのは嫌で、監督も同じみたいです。なので、クランクアップした時監督が僕に靴のクリーニングキットをプレゼントしてくれました。これはずうっと愛用しています」と言っていました。

0703kuaitai4主役のふたりはこの日初めて完成した映画を見るため、とても緊張していたそうです。撮影中はiPhoneの小さな画面をみんなで回し見していただけなので、謝欣穎が「予告編がネットに上がった時、何度も繰り返し見て、自分の演技を確認しました」と言うと、林柏宏が「僕も」と、ふたりで笑っていました。
また林柏宏は「デビュー作の『帶我去遠方』から11年、『怪胎』でまた台北電影節に戻って来られてもの凄く興奮しています」と、うれしそうでした。

0703kuaitai5この映画は愛の潔癖さを描き、見た人それぞれが愛についての考えを問う物語。
林柏宏は「恋愛中は相手に何か求めるばかりではなく、寛容であることも大事だと思う」と言い、謝欣穎も「違うところで違う人と出会う、みんなそれぞれ考えも違いますが、ふたりが好きで惹かれあうのは何か共有できる部分があるから」と恋愛観を語りました。
そして監督は「この映画は僕の子供みたいな大切なものです。皆さんが見終わって僕の誠意と強迫性障害について少しでも何か感じ取ってもらえればうれしいです」と、まとめました。

『怪胎』は、8月7日から台湾で一般公開されます。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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