2021大阪アジアン映画祭 香港映画『中国女子バレー』〜さすがの陳可辛(ピーター・チャン)!
あの陳可辛(ピーター・チャン)監督がスポーツものを撮った、ということでも話題の『中国女子バレー(原題:奪冠)』を、大阪アジアン映画祭で見ることができたのは、うれしい限りです。
香港映画というくくりで良いのか、中国がその資金力で創り上げる国策映画という感も拭えない作品ですが、何と言っても陳可辛が監督なのです。
緩急自在な演出で、鞏俐(コン・リー)と黃渤(ホアン・ボー)という大スターをうまく使って商業映画としての潔さも心地よいですね。
中国女子バレーのレジェンド、郎平を主人公にして、1978年から2016年リオデジャネイロ・オリンピックまで、国家代表チームの歴史を辿る実録ものとしても、人間ドラマとしてもさすがの手腕。
リアルタイムで郎平を見ていた者として期待感はハンパなかったのですが、予想を裏切らないおもしろさでした。
1964年の東京オリンピックで優勝した「東洋の魔女」と呼ばれた日本女子バレーチーム、それを率いた大松博文監督を描いた『おれについてこい!』という映画がありましたが、こちらは全て俳優が演じたのに対し、本作は若き日の郎平を実の娘・白浪(バイラン)はじめ中国女子バレーの現役メンバーも出演しているので、その迫力は凄い。
本作で、対日本戦に備えてのリサーチでも「江上由美をマークせよ」という戦略を告げるシーンがあったりして、江上ファンだった私はわくわくしました。
日本チームのメンバーはもちろん中国の方(選手?)が演じているのですが、小島孝治監督始め、江上由美、横山樹里、弘瀬美代子、三屋裕子、小川かず子らも雰囲気が似ている配役になっていて、感心しきり。
1981年に中国が優勝する日本で行われたワールドカップが最初の山場になるのですが、当時を思い出して感無量でした。
何と言ってもスーパーアタッカー郎平の破壊力は、日本女子バレーを脅かし、表彰台への高いブロックとなっていました。
そして、現役引退後の監督としてイタリアやアメリカで采配を振るい、2013年から再び中国の監督として2016年リオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得するパートを演じた鞏俐が見事。
スター性と貫禄を持ち、かつ内面の葛藤や試合での厳しさを体現してみせるこの役は、鞏俐しかできないであろうと思いました。
2回目の上映は3月14日の13:40から。
チケットはオンラインで発売中、窓口は当日ABCホール初回上映1時間前から発売です。
大阪アジアン映画祭の作品紹介ページ
https://www.oaff.jp/2021/ja/program/hk04.html
大阪アジアン映画祭の德格才让(ドゥッカル・ツェラン)監督メッセージ動画
https://www.youtube.com/watch?v=sRPj99N0jqI
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
| 固定リンク





コメント