台湾巨匠傑作選 2021 侯孝賢監督デビュー40周年記念 ホウ・シャオシェン大特集開催記念 書籍「侯孝賢と私の台湾ニューシネマ」4/1刊行!
学生時代から気鋭の作家として活動していた朱天文は、本書に描かれる通り、26歳の時に侯孝賢監督と運命の出会いをしたことで映画の世界に引き込まれていきました。
その後、 侯孝賢監督作品の脚本家としてその才能を発揮していきます。
朱天文はもともと小説家、エッ セイストとしても名高く、脚本執筆のかたわら生身の侯孝賢監督の姿をとらえた優れたエッセイを数多く発表してきました。
この本は、そんなエッセイの中から特に、80年代台湾で起こった奇跡の映画ムーブメント”台湾ニューシ ネマ”の時代を、回顧ではなくまさにその当時、当事者の目線から描いた作品を中心に編んだエッセイ集です。
題材は、侯孝賢監督を中心に、彼の友であり良きライバルでもあった楊德昌(エドワード・ヤン)から、いまや世界的に知られる録音技師、杜篤之(ドゥ・ドゥージ)まで多岐にわたります。
小津安二郎生誕百年記念作『珈琲時光』の製作後 に行われた朱天文と侯孝賢監督の対談も収められており、朱天文個人が所蔵している貴重な写真がふんだんに収録されているのも本書の見所のひとつ。
カバー写真は、楊德昌が撮影した、侯孝賢監督と朱天文がレトロな喫茶店で『冬冬<トントン>の夏休み』の脚本を練っている一コマ。
ほかにも、『童年往事 時の流れ』 撮影中の侯孝賢監督の姿や、『悲情城市』の宣伝で来日した際の記者会見、世田谷の自宅での黒澤明監督と侯孝賢監督のツーショット、果ては『台北ストーリー』(楊德昌監督、侯孝賢主演)で侯孝賢が劇中で着る衣装を洋服店でセレクト中の楊德昌と侯孝賢のスナップなどなど、これまで誰も見たことがないような写真の数々。
収録された全79点の写真の中から貴重な3点の写真をこのたび初公開となりました。
「侯孝賢と私の台湾ニューシネマ」
朱天文 著/ 樋口裕子 小坂史子 編・訳
4月1日発売
定価 2,750円(税込)竹書房
著者 朱天文(チュー・ティエンウェン)プロフィール
台湾の作家・脚本家。1956 年、高雄鳳山生まれ。16 歳で初めて小説を発表し、淡江大学英文科在学中に三三書坊を創立して小説やエッセイを出版。26歳のときに侯孝賢と運命の出会いをしたことで映画の世界に。
『風櫃の少年』(83年)『童年往事 時の流れ』(85年)、そしてヴェネチア国際 映画祭金獅子賞を受賞した『悲情城市』(89 年)からカンヌ国際映画祭監督賞を受賞した『黒衣の刺客』(2015 年)まで、侯孝賢監督のほとんどの 作品の脚本を務めている。
2020 年、台湾では有名な文学一家である自身の家族をテーマにしたドキュメンタリー『願未央』で映画監督デビュー。
これまで日本で翻訳された小説に『世紀末の華やぎ』(紀伊國屋書店)『荒人手記』(国書刊行会)などがある。
台湾巨匠傑作選 2021 侯孝賢監督デビュー40周年記念 ホウ・シャオシェン大特集
公式サイト https://taiwan-kyosho2021.com/
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