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2021/03/12

2021大阪アジアン映画祭 台湾映画『愛・殺』〜周美玲(ゼロ・チョウ)監督の挑戦!

0312desire周美玲(ゼロ・チョウ)監督久々の劇場用映画『愛・殺』が、大阪アジアン映画祭で上映されました。
人気スター競演の『花様 たゆたう想い(原題:花漾)』(2012年)の興行的な失敗で負債を抱え、その返済の目途がついたということで撮った新作は、なんともチャレンジングな、3人の性別を超えた人間の情欲を描いたものです。
理性を超えた性愛、心を裏切るからだ…人が奥深く閉じ込めているものを引き出し、これでもか、とサスペンスフルに見せます。

女性検察官イージエが事件の被疑者シャオフォン(女性)と関係を持ち、その事に罪の意識を持つ検察官はバイセクシャルの青年モンイェと結婚。刑期を終えたシャオフォンが出所して、3人は複雑な関係になっていく…という、もう先が読めない展開になります。
ケンカも強くて、刑務所内でも孤高の存在というシャオフォンを演じたのは陽靚(ピース・ヤン)。とにかく、かっこいいです。
バイセクシャルのモデルは徐宇霆(シュー・ユーティン)、検察官が翁嘉薇(ウォン・チアウェイ)、皆さんそれほどビッグネームではないですが、見事に周美玲監督の世界を表現しています。

今日、監督にリモート・インタビューをしたのですが、この3人を演じる人材を見つけるのがとにかくたいへんだったと語っていました。
そして、本作では濃厚なベッドシーンだけでなくバイオレンスな部分もあるので、これまで監督の作品から癒やしを感じていたファンは驚くのではないか、と言っています。
台湾では3月19日から公開なので、いまプロモーションの真っ最中、衝撃ポイントが多いため連日新聞を賑わせています。

2回目の上映は、3月14日(日)9:50からシネ・リーブル梅田4。
チケットはオンライン、窓口ともに発売中。

大阪アジアン映画祭の作品紹介ページ(監督のメッセージ動画あり)
https://www.oaff.jp/2021/ja/program/t06.html

そして、周美玲(ゼロ・チョウ)監督のインタビューは2回目の上映以降にPodcast配信予定です。
ぜひスクリーンでこの濃密な世界を味わって、監督の興味深い話を聞いて下さい。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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