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2021/04/13

香港と日本の合作ドキュメンタリー映画『BlueIsland憂鬱之島』オンライン記者会見!

0413blueisland1すでにお伝えした香港と日本の合作ドキュメンタリー映画『BlueIsland憂鬱之島』の記者会見が、本日午前中に日本と香港をつなぎオンラインで行われました。
出席したのは、プロデューサーのひとり任硯聰(ピーター・ヤム)氏と、日本側のプロデューサーで配給の小林三四郎氏。
まずは小林氏が、2018年から撮影開始した本作はいま香港で陳梓桓(チャン・ジーウン)監督が編集中であるという現況報告に加え、「本作はおそらく香港では公開できないであろうことから、日本が世界各国への配給のハブになれればと思っている」と語りました。

0413blueisland2小林氏は、さらに日本の映画祭への出品予定や、公開劇場についても言及。
任硯聰プロデューサーは、「世界各国の映画祭で上映したい。まだ完成していないので70分バージョンのデモ映像を作り、フランスの映画祭でプレビュー上映する。オランダのデンハーグでも上映の機会があり、ヨーロッパ各地の映画祭に参加して世界展開を考えている」と言っていました。

記者からのデリケートな問題を扱う映画を製作することで、国家安全法により危険が身に及ぶことはないのか、という質問には「香港では、いま誰もが多少の恐怖は常に感じている。もちろん留意しなければならないが、今後の事はわからない。一方で失業率が高くなっていて、こういった憂鬱の一部はコロナに由来するものだ」と答えていました。

映画製作への影響については、「政治的な理由ばかりかというと、そうではない。2020年以来、コロナの影響でロケができなくなった。しかし我々に賛同して色々協力も得られた」ということです。

0413blueisland3そして「この状況でも、クリエイターとして今の出来事を記録することは使命。香港の素晴らしさは、ゴチャゴチャしたところ。色々なところから色々な人が香港にやって来て楽しく過ごす。香港がそういう国際都市であり続けることを祈っている。
私たちがいま経験していることは特別な事ではない。世界各国で同じようなことが起きている。
だから、これからも香港で映画を撮っていこうと思う。
若者にとって香港が大事なものであるか、再認識した。48才の私としては、次の世代のために素晴らしい香港を残したい。
この映画は、昔の香港と今の香港の様子を描き、香港は変わらないということを伝えたい」と、力強く語っていました。

この後、任硯聰プロデューサーに単独インタビューで更に詳しい本作の内容や香港映画界の現状などについてお聞きしました。こちらは後日お伝えします。

☆クラウドファンディング継続中!

クラウドファンディング《香港抗議活動の記録 A Film on Hong Kong Protests》
◆香港チーム
監督:陳梓桓(チャン・ジーウン) 『乱世備忘』【邦題『乱世備忘 僕らの雨傘運動』】
製作:任硯聰(ピーター・ヤム) 『地厚天高』『乱世備忘』
共同製作:蔡廉明(アンドリュー・チョイ) 『十年』【邦題『十年TEN YEARS』】
◆日本チーム
共同製作プロデュ―サー
小林三四郎(太秦株式会社代表) 
馬奈木厳太郎(弁護士・プロデューサー)

PLATFORM:A-port
URL:https://a-port.asahi.com/projects/blueisland2021/
Twitter:twitter.com/blueisland2021

※これまでの『BlueIsland憂鬱之島』に関する記事

2021/01/13
香港と日本の合作ドキュメンタリー映画『BlueIsland憂鬱之島』クラウドファンディングスタート!
http://www.asianparadise.net/2021/01/post-b52677.html

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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