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2021/04/12

台湾映画『聽見歌 再唱』4月16日から台湾で公開!馬志翔(マー・ジーシアン)とElla主演の感動作!

0412sing1台湾の原住民の子ども達の合唱団「原聲童聲合唱團」と、その指揮をとった馬彼得(Bukut Tasvaluan)校長の実話からヒントを得て製作された台湾映画『聽見歌 再唱』が、4月16日から台湾で公開されます。
本作は長年ドキュメンタリーを撮ってきた楊智麟(ヤン・ツーリン)監督の初の劇映画で、主演は馬志翔(マー・ジーシアン)とElla。
子ども達の歌う合唱曲、五月天(Mayday)の「満ち足りた想い出(知足)」が心に沁みる感動作です。

山岳地帯に住む原住民の多くは父親が都市部へ働きに出ているため、母親と子供という単親家庭です。中には両親が働きに出て、祖父母と暮らしている子供も少なくありません。
そんな環境の中で、南投縣の小学校の馬彼得校長が退職した教員たちと協力し原住民の子供の教育を目的に台灣原聲教育協會を2008年に設立。その活動のひとつとして「原聲童聲合唱團」を作り、ブナン族特有の合唱の技巧と文化を伝承する練習やパフォーマンスを行っています。

この「原聲童聲合唱團」のアルバムは、第20屆金曲獎の審査員特別賞を受賞しています。
映画『天空からの招待状(原題:看見台湾)』で、玉山で歌う子ども達が、この「原聲童聲合唱團」です。
「原聲童聲合唱團」は国内外でコンサートを行い、上海世界博覧会で歌ったり、2018年には北海道の小樽公演も実施。アメリカやヨーロッパにも遠征しています。

0412sing2本作はフィクションですが、劇中のいくつかの出来事、ミツバチの攻撃から身を守るために尿を頭からかぶったり、下山するときに土石流に遭い奇想天外な方法で逃れたりというエピソードは事実に基づいたものだそうです。
馬彼得校長をモデルにした体育教師を演じる馬志翔はセデック族のため大柄ですが、小柄なプヌン族とは体格が違うものの、ふたりともイケメン体育系だったり、父親が校長など共通点が多いということです。
そして、役作りの為馬志翔は体重を10キロ落としたそうです。

0412sing3一方の音楽教師を演じるEllaは、音楽家の夢破れ教師の道へ進もうとしたもののなかなか合格できず、フリーランスティーチャーになったという設定。
低予算のため、プロデューサーはEllaのようなスターに引き受けてもらうのはは難しいと思っていたそうですが、この脚本を読んで感動したEllaは24時間たたずに快諾。すぐに、役作りのためピアノの特訓も始めたそうです。

0412sing4本作で使われている曲は五月天(Mayday)の「満ち足りた想い出(知足)」ですが、歌詞が山岳地帯に住むプヌン族の子ども達にぴったりということで監督が脚本を書いているときに選曲、子ども達の合唱曲に決めました。
そして版権を取るときに相信音樂と五月天はこの映画の意義に賛同し、アレンジも可、さらにとても協力的な版権料にしてくれたということで、プロデューサーと監督は感動したそうです。

0412sing5◆ストーリー
少子化で廃校の危機に陥った山あいの小学校で、何か特色を出せば廃校にならずにすむかも知れない、合唱団を作って全国優勝を目指そうと、ひとりの教師が立ち上がる。
しかし彼は楽譜も読めない体育教師。音楽のフリーランスティーチャーを招聘し、三ヶ月で目標を達成しようと奮闘する。
そして結果は惨敗だったが、教師も生徒も自分の本当の“声”を見つけ、どんなことにも向き合える自信を手にする。

『聽見歌 再唱』
監督・脚本:楊智麟(ヤン・ツーリン)
出演:馬志翔(マー・ジーシアン)、Ella、徐詣帆(シュー・シーファン)、Saya
4月9日より台湾で先行上映、4月16日より正式公開。

 

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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