魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデュース映画『轉彎之後』5月に台湾公開!
いま『台湾三部曲』を製作中の魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督がプロデュースした映画『轉彎之後』が、5月に台湾で公開されます。
これは、香港の黃千殷(ドリス・ウォン)監督のデビュー作で、脚本を読んで心を動かされた魏徳聖がプロデュースを引き受け、さらに『KANO』の脚本家 陳嘉蔚(チェン・ジアウェイ)が脚本に参加して最終版を完成し、台湾で撮影したものです。
台湾の若手有望株の張庭瑚(チャン・ティンフー)、香港の『狂舞派』の顏卓靈(チェリー・ガン)、『THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~(原題:過春天)』で平遥国際映画祭の最優秀女優賞を獲得した中国の黃堯(ホアン・ヤオ)、そして中国の柏智杰(ボー・ツージエ)がメインキャストとなります。
本作は黃千殷監督が2度目の台湾一周の旅の時にインスピレーションがわき作った物語で、自転車で台湾一周する若者達の出会いと成長を描いたロードムービー。
「この映画を撮り終わって、さらに台湾を愛するようになりました。映画を見たら、台湾への旅行を計画するのが待ちきれないかも知れません。それが、この映画を見た後のもう一つの収穫です」と言います。
当時魏徳聖監督も徒歩での台湾一周を成し遂げた時で、脚本を読んで「この物語は、心に傷を負った人が癒やしを求めて旅に出るのだが、本当の癒やしは最終目的ではないことを知る。この映画を見た人は旅の過程で癒され、そして命の宿った美しい映画はとても豊かなものを秘めていると感じるでしょう」と語りました。
魏徳聖監督と黃千殷監督の縁は、実は『52Hzのラヴソング(原題:52赫茲我愛你)』から始まっていました。
黃千殷監督は『52Hzのラヴソング』の制作スタッフで、その時のカメラマン蔡旻瀚(ツァイ・ウェンハン)と知り合い、結婚して台湾に来たのです。
魏徳聖監督は『52Hzのラヴソング』の撮影時に「ラブストーリーの映画なので、チームの中にもカップルができることを祈ってる』と言っていましたが、これがまさに黃千殷監督と蔡旻瀚だったのです。
初めて映画で二役を演じた顏卓靈は、「一人で全く違うキャラクターを演じるのは精神分裂みたいだったけど、これは俳優にとって大いなる挑戦です。プレッシャーも大きかったけど、期待して下さい」と語りました。
この顏卓靈について「彼女は役の転換が見事で、見た目はそっくりだけど全く違う人物だった。たまに僕も混乱するような、それくらい演じ分けがすごかった」と、絶讃しています。
魏徳聖監督は、めったにほかの映画のプロデュースをする人ではないので、この作品がいかに期待できるものかがわかります。
台湾ロスの日本人ファンにとっては、自転車で台湾一周するロードムービーというだけでもよだれが出そうです。
そのうえ、台湾、香港、中国のフレッシュな俳優達のアンサンブル、陳淑芳(チャン・シューファン)や應蔚民(イン・ウェイミン)、黃嘉千(ホアン・ジアチエン)、楊一展(ヤン・イージャン)、金士傑(ジン・シージエ)という豪華な脇役陣、早く見たいですね。
◆ストーリー
テレビのニュースで台湾に自分とそっくりな女の子を見た香港の阿嵐は、Facebookでその人を検索。探し当てたその女性は王乙芳という名前だった。そして阿嵐は台湾に行くことを決意、初めての自転車での台湾一周を目指す。
桃園空港で出会った沈晴天と一緒に南へ向かう。二人は旅の途中で台湾の不良っぽい忌め件男子と北京から来たぽっちゃり男子と知り合い、4人で冒険の旅に出る。
ところが行く手に次々とアクシデントが起こり、自転車が壊れたりケンカになったり。そうして阿嵐は台東の山深い村で自分と台湾の深い繋がりを知ることに…。
『轉彎之後』
プロデューサー:魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)
監督:黃千殷(ドリス・ウォン)
脚本:黃千殷(ドリス・ウォン)、陳嘉蔚(チェン・ジアウェイ)
出演:張庭瑚(チャン・ティンフー)、顏卓靈(チェリー・ガン)、黃堯(ホアン・ヤオ)、柏智杰(ボー・ツージエ)、陳淑芳(チャン・シューファン)や應蔚民(イン・ウェイミン)、黃嘉千(ホアン・ジアチエン)、楊一展(ヤン・イージャン)、金士傑(ジン・シージエ)
台湾で5月14日より公開
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