侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督を追ったドキュメンタリー映画『HHH:侯孝賢デジタルリマスター版』9月公開!
1989年『悲情城市』でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞、台湾ニューシネマの旗手として世界にその存在を知らしめた侯孝監督。
『黒衣の刺客』(15)ではカンヌ国際映画祭監督賞を受賞。2020年に監督生活40周年を迎えました。同年、57回台湾金馬奨・終身成就奨(生涯功労賞)を受賞し、「人を感動させるには、まず自分が感動することが必要」とスピーチをした侯孝賢監督の尽きない創作意欲は、大きな感動を呼びました。
プレゼンターのひとりとして、是枝裕和監督が駆け付けたことも大きな話題となりました。
『パーソナル・ショッパー』で第69回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞したフランスの名匠オリヴィエ・アサイヤス監督は、 “カイエ・デュ・シネマ”で映画批評家をしていた84年、台湾ニューシネマの監督たちの存在に大きな衝撃を受け、いち早くフランスにおいて台湾ニューシネマを紹介しました。
本作では、13年来の友人である侯孝賢監督はじめ、台湾ニューシネマを牽引した映画人たちへのインタビューを中心に、作品にゆかりの地をめぐります。
■作品概要
世界の巨匠たちに映画監督がインタビューを行う、フランスのTVシリーズ「われらの時代の映画」。
アンドレ・S・ラバルトとジャニーヌ・バザンによるこの伝説的な番組で、台湾ニューシネマをフランスに紹介してきたオリヴィエ・アサイヤス監督が台湾を訪れ、素顔のホウ・シャオシェン監督に迫った。
取材当時、ホウ・シャオシェン監督は『フラワーズ・オブ・シャンハイ』(98)の脚本を執筆中だった。チュウ・ティェンウェン(朱天文)、ウー・ニェンチェン(呉念真)らホウ・シャオシェン監督と共に台湾ニューシネマを牽引した映画人たちへのインタビューを中心に、『童年往事 時の流れ』(85)『冬冬の夏休み』(84)『悲情城市』(89)『戯夢人生』(93)『憂鬱な楽園』(96)の映像と共にホウ・シャオシェン監督とアサイヤス監督が作品にゆかりのある鳳山、九份、金瓜石、平渓、台北をめぐる。ホウ・シャオシェン監督は傍らのアサイヤス監督に、広東省から台湾に移住した家族のこと、少年期の思い出、そして映画に懸ける思い、映画製作のプロセスについて語りかけていく。
最後のシーンでカラオケを熱唱するホウ監督の飾らない姿はその選曲とともに必見である。
本作はINA (L'Institut National de l'Audiovisuel)により、オリヴィエ・アサイヤス監督の監修のもと、そしてアンスティチュ・フランセの協力を得て、デジタル修復された。
『HHH:侯孝賢 デジタルリマスター版』
※読み方は「エイチ・エイチ・エイチ ホウシャオシェン」
監督:オリヴィエ・アサイヤス
撮影監督:エリック・ゴーティエ 編集:マリー・ルクール
出演:ホウ・シャオシェン(侯孝賢)、チュウ・ティェンウェン(朱天文)、ウー・ニェンチェン(呉念真)、チェン・グオフー(陳国富)、ドゥー・ドゥージー(杜篤之)、ガオ・ジエ(高捷)、リン・チャン(林強)
原題:HHH:A portrait of Hou Hsiao Hsien (C) AMIP-La Sept ARTE-INA-France 1997
提供・配給:オリオフィルムズ
配給協力:トラヴィス
宣伝:大福
フランス・台湾/1997年/DCP/ステレオ/ヴィスタ/92分 公式HP:hhh-movie.com
2021/9/25(土)より新宿K’s cinema他全国順次公開!
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
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