高雄電影節開催中!オープニング短編映画はじめ『詭祭』、『2049:完美預測』、『生而為人(人として生まれる)』のゲストトーク!
15日は高雄市立圖書館總館でオープニングセレモニーが行われ、短編映画『良夜不能留』の蔡明亮監督、『我在隔離中』の莊翔安(ジャン・シャンアン)監督、キャストの陳姸霏(チェン・イエンフェイ)、石知田(シー・チーティエン)、『居家防疫日記』の林亞佑(リン・アーヨウ)監督、蔡嘉茵(ツァス・ジアイン)、黃淩辰(ホアン・リンチェン)、『懸日與掛月』の呂柏勳(ロー・ボーシュン)監督、李俊佑(リー・ジュンヨウ)らが出席しました。
『良夜不能留』は、2019年末に蔡明亮監督が香港のコンサートに招待されて、そこで見たものを映し、俳優もいない、ドラマではない20分の映像です。
「私は香港に親密な感覚を持っています。以前と全く違う環境と街の風景を見てもらえると思う」と語る作品、今年のベネチア国際映画祭に出品されました。
『我在隔離中』は、『無聲』で金馬奨と台北電影奨の新人賞を受賞した陳姸霏が主演で、ベテラン演技派の游安順(ヨウ・アンジュン)や期待の若手 石知田が共演の家族ドラマです。
海外からもどった主人公が、ウィルス感染者と見なされ監視されるという物語で、コロナ渦を反映した世情を映した内容です。
陳姸霏は「家族4人のシーンは即興が多かったけど、一番おもしろいところはカットされました」と笑っていました。
『懸日與掛月』は田舎の少年の成長物語で、コロナ渦による友情の変化を描き、都会と地方の格差も切り取っています。
『居家防疫日記』は、コロナの感染防止対策中の人々の暮らしを記録したドキュメンタリーで、参加した蔡嘉茵は「私にとって、この作品はとても特別です。多くの人が実際に苦しんでいることを知り、これまで気にしなったことに向き合うことを学びました」と語っていました。
『詭祭』の舞台挨拶には、David Verbeek監督と鍾瑶(ジョン・ヤオ)、曹晏豪(ツァオ・チェンハオ)、安妮(Annie)、阮承恩(ルアン・チェンオン)が登壇しました。
本作は台北と高雄で撮影され、鍾瑶と曹晏豪は、台湾の美しい風景を幻想的に撮っていると絶讃しています。
吸血鬼の興奮を表現するために、監督はみんなに自転車に乗って通りを走りながら歌うように命じたそうで、撮影には7時間かかったそうです。
『2049:完美預測』は、この高雄電影節がワールドプレミアで、自分たちの子供が将来殺人鬼になると予測された夫婦を描いたドラマです。
主役のふたりにそれぞれ親が自分に何を期待したかを聞かれ、邵雨薇は「母から30までに結婚するように言われました。でも、私はその前に自立できるような経済力を持つため、一生懸命働いています」と語りました。
林柏宏の両親は医者になることを希望していたそうですが、彼の意思を尊重し、俳優としての道を応援してくれているそうです。
大阪アジアン映画祭で上映された『生而為人(人として生まれる)』は、これが台湾でのプレミアになりました。
主人公の思春期の少年が両性具有だとわかり、自分の意思とは関係なく"女性"としての人生を歩まなくてはならなくなり、その葛藤を描いた作品です。
主役の李玲葦(リー・リンウェイ)は、この演技で大阪アジアン映画祭の薬師真珠賞を受賞しています。
彼女は「歩いている男の子を観察して彼らの特徴をリサーチしました」と語っていますが、本当に見事な演技でした。
ご紹介した各作品に関する記事とPodcast
2021/10/01
2021台北電影節で『詭祭』アジアプレミア!
http://www.asianparadise.net/2021/10/post-ffb6bb.html
2021/09/23
2021高雄電影節『2049:完美預測』ほか話題作上映!ハイライト動画解禁!
http://www.asianparadise.net/2021/09/post-b3f1d5.html
2021/08/14
台北電影節のラインナップ第一弾発表 話題のドラマ2作の1・2話がワールドプレミア!
http://www.asianparadise.net/2021/08/post-438c92.html
2021/03/17
Podcast 2021大阪アジアン映画祭 台湾映画『人として生まれる(原題:生而為人)』倪曜(リリー・ニー)監督インタビュー!
http://asianparadise.sblo.jp/article/188497821.html
2021/03/13
2021大阪アジアン映画祭 台湾映画『人として生まれる(原題:生而為人)』倪曜(リリー・ニー)監督インタビュー!
http://www.asianparadise.net/2021/03/post-ee4060.html
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