2021第58回金馬奨プレゼンターと作品ナビゲーター!
許瑋甯(アン・シュー)鍾欣凌(ジョン・シンリン)
オリジナル脚本賞、脚色賞プレゼンター
台北電影獎で主演女優賞を獲得し、ここ数年で台湾を代表する女優になった許瑋甯と、第二の林美秀(リン・メイショウ)か?と思わせる活躍の鍾欣凌。
鍾欣凌は助演女優賞にノミネートされましたが、今回は受賞はならず。ドラマの金鐘賞では3回も主演女優賞を獲っていますので、今後に期待。
陳湘琪(チェン・シアンチー)
ドキュメンタリー長編映画賞、ドキュメンタリー短編映画賞プレゼンター
蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)作品でお馴染みの名女優、大学で演技を教える立場なので、司会の林柏宏(リン・ボーホン)は「老師(先生)」と呼び緊張していましたね。
今回の『修行』では惜しくも2度目の主演女優賞獲得はなりませんでしたが、プレゼンターとして『時代革命』の発表の時の間の取り方など見事でした。
王童(ワン・トン)
年度台灣傑出電影工作者プレゼンター
この賞は、例年台湾映画界の重鎮がプレゼンターをつとめますが、今年は王童監督でした。
映画は2015年の『風中家族』以降新作はありませんが、金馬獎や台北電影獎の審査員長などをつとめ、2019年にこの金馬奨で終身成就獎を受賞しました。
范少勳(ファン・シャオハイ)陳姸霏(チェン・イエンフェイ)
美術デザイン賞、メイク&コスチュームデザイン賞プレゼンター
范少勳は『僕らの後半戦(原題:下半場)』で金馬奨新人賞、陳姸霏は『無聲』で金馬奨と台北電影奨の受賞経験者というフレッシュ・コンビ。
范少勳が主演した『不想一個人』は、今回助演女優賞と美術デザイン賞にノミネートされました。
納豆(ナードゥ)劉冠廷(リウ・グァンティン)
助演女優賞、撮影賞プレゼンター
金馬奨の助演男優賞受賞者としてした納豆から「先輩」と呼ばれ恐縮した劉冠廷ですが、それを受けて冗談で納豆を「後輩」と呼んだら、この直後に『詭扯』で2度目の助演男優賞を受賞。
堂々たる「先輩」ですね。
李屏賓(リー・ビンビン)
終身成就獎(林贊庭)プレゼンター
国際的名カメラマンの李屏賓は、台湾映画界への貢献度が高い重鎮のひとり。
台北電影節の主席や金馬獎の審査員長をつとめ、2022年から李安(アン・リー)の後を受けて金馬獎の主席に就任することが発表されました。
陳以文(チェン・イーウェン)莊凱勛(ジュアン・カイシュン)
助演男優賞、アクション賞、音響効果賞プレゼンター
2019年の金馬奨で『ひとつの太陽(原題:陽光普照)』により主演男優賞に輝いた陳以文は、監督より俳優としてのキャリアの方が長くなりました。受賞歴も凄いのですが、9割近いという受賞率を誇っています。
2016年に台北電影奨で助演男優賞を受賞した莊凱勛は、金馬奨では2017年に主演男優賞に初ノミネート。受賞もそう遠いことではないでしょう。
宋芸樺(ビビアン・ソン)
『月老』ナビゲーター
今回3部門を受賞した『月老』のメインキャストをつとめた宋芸樺は、2015年に『私の少女時代(原題:我的少女時代)』で主演女優賞にノミネートされています。
青春映画のヒロインからおとなの女性へと演技の幅を広げ、今後が楽しみ。
王彩樺(ワン・ツァイホア)柯震東(クー・チェンドン)
新人賞、短編アニメーション賞プレゼンター
『あの頃、君を追いかけた(原題:那些年,我們一起追的女孩)』で柯震東の母親役を演じた王彩樺から、「大きくなったわねぇ」と言われた柯震東。新人賞受賞から10年、今回は『金錢男孩』で主演男優賞にノミネートされました。
もう1本の主演作が『月老』ということで、大活躍。
林暉閔(リン・フイミン)
『緝魂(原題:THE SOUL:繋がれる魂)』ナビゲーター
2012年の『星空』で台北電影奨の新人賞受賞から9年、もう24才になりました。
今回ノミネートされている『緝魂(THE SOUL:繋がれる魂)』と『詭扯』に出演していて、この日は『緝魂(THE SOUL:繋がれる魂)』の作品紹介を担当。
楊貴媚(ヤン・グイメイ)
短編劇映画賞、新人監督賞プレゼンター
蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)はじめ巨匠の作品で存在感を示す楊貴媚は、金馬奨では2004年に主演女優賞受賞、ノミネートは3回という名女優。
90年代には歌手としてアルバムもリリースしています。
朱延平(チュー・イエンピン)
終身成就獎(蔡揚名)プレゼンター
台湾映画界の大御所監督の一人で、アート映画ではなく娯楽作品が多いので、香港でも公開される作品が多いですね。
旧正月のコメディ映画をプロデュースしてメガヒットを飛ばしたり、エンタメ作品にこの人あり。
盧廣仲(クラウド・ルー)
オリジナル音楽賞、オリジナル楽曲賞プレゼンター
台湾を代表するアーチストなので金曲奨はもちろんですが、金像奨で主演男優賞、金馬奨で主題歌賞を獲得するなど、"三金"を制覇。
今回はプレゼンターですが、ミニ・パフォーマンスを披露して盛り上げました。
王淨(ワン・ジン)
『瀑布』ナビゲーター
いま台湾で最も勢いのある若手女優の王淨。
2020年の『返校』でブレイクしていきなり金馬奨の主演女優賞にノミネートされ、今年も『瀑布』で主演女優賞ノミネート。
トロフィーは母親役の賈靜雯(アリッサ・チア)が獲得しましたが、鍾孟宏(チョン・モンホン)監督が作品賞受賞の時にスピーチさせ、突然のことで本人びっくりしていましたが、さすが才女、ものすごくしっかりした内容でした。
『月老』のメインキャストでもあります。
白靈(バイ・リン)
監督賞プレゼンター
中国出身でアメリカ籍の女優、金馬奨では2004年に香港映画『餃子·三更2之一』で助演女優賞を受賞しています。
2020年も香港映画『墮胎師』で主演女優賞にノミネート、今年はプレゼンターとして露出の多いドレスでみんなをあっと驚かせました。
しかも、そのドレスには大きな文字でメッセージが書かれていて、度肝を抜かれましたね。「做最精彩的你自己」「勇敢自由」とか書かれていて、なんとお手製だそうです。
莫子儀(モー・ズーイ)陳淑芳(チェン・シューファン)
主演女優賞プレゼンター
昨年『親愛なる君へ(原題:親愛的房客)』で台北電影奨と金馬奨の主演男優賞を獲得した莫子儀と、同作の助演女優賞と『弱くて強う女たち(原題:孤味)』で主演女優賞を受賞した影帝・影后コンビ。
このふたりが登場するだけで、ほんわかした雰囲気が漂いました。
李心潔(リー・シンジエ)李國煌(リー・グォファン)
主演男優賞プレゼンター
2002年の『the EYE (原題:見鬼)』で金馬奨の主演女優賞に輝き、その後も3回ノミネートされているマレーシアの李心潔、2020年に金馬奨の主演男優賞にノミネートされたシンガポールの監督で俳優、司会者の李國煌。
李國煌のハイセンスなノミネート者いじりには、場内大爆笑でした。
黃建業(ホアン・ジエンイエ)李安(アン・リー)
作品賞プレゼンター
作品賞のプレゼンターは、主席がつとめるのが慣例ですが、今年は審査委員長の学者で監督・脚本家の黃建業も李安と共につとめました。
李安は、30年前に初めて『推手』で金馬奨を受賞した時、トロフィーを渡してもらったのが黃建業だったと話していました。
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